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【宇宙】火星では、特別な処置なしで死者をミイラにすることができる

宇宙

 ミイラとは、生前の姿をある程度残したままカラカラに乾燥した死体のことだ。人為的にも作られるし、自然環境の中で偶然に生じることもある。

 このミイラに強い執着を持っていたことで有名なのが古代エジプト人だろう。彼らは死後の世界においても肉体が必要であると考えて、死者に特別な処置を施してミイラにしていた。
 日本でも見られる即身仏も人為的に作られたミイラの1つと言える。こちらの場合は、ミイラとなる者自らが生きている内からやはり特別な処置を行うことによって作られていた。

 何れにしても、人為的にミイラを作ろうとする場合には、通常の死体の処理(火葬・土葬など)とは違う特別な処置を必要とする。また、自然環境の中でもミイラが生じることはあるが、地球上では非常に限られた環境・条件においてしかそれは生じない。
 しかし、火星ではそうではないらしい。ただその辺に放っておくだけでミイラが作られるというのだ。

古代エジプト人が嫉妬するミイラ

「コロラド・メサ大学メリッサ・コナー法医学部教授によると、死後の分解は以下のようなプロセスで行われる。
 人間が死ぬと、まず身体が冷え始め、血液が重力によって下に沈み死斑が生じ、身体が一時的に硬直する(死後硬直)。次に、体内酵素により細胞が破壊されていく(自己融解)。そして、体内のバクテリアがなお働き続けることによって腐敗が生じ、この自己融解と腐敗によって皮膚の変色、腹部の膨張などが生じる。そして、最後に虫や鳥などのスカベンジャーや菌類によって残りの部分も分解されていく。

 地球上における死体の分解に重要なのは気温であるという。
『気温は、人間の組織を使って代謝する存在にとってとても重要です。例えば死体の軟組織の主たるスカベンジャーである昆虫も、その活動は気温に強く影響を受けます』、ウェスタン・カロライナ大学法医学部責任者ニコラス・パサラクア氏は語る。

 さらにこれとは別の意味でも気温は重要だコナー教授はいう。
『昇華(固体から直接気体になること)は、凍結している環境でのみ起きます。凍結により自己融解などのプロセスが停止した状態から昇華によって死体が乾燥すればミイラになります。』

 では、火星はどのような環境か。火星は、非常に薄い大気を持つ乾燥した惑星であり、その平均気温は-63度で、生物も液体の水もその表面上に存在が確認されたことはない。そのことから、コナー、パサラクア両氏は、火星では地上に放置しても、あるいは土葬しても、死体はミイラになるだとうと考えている。

 コナー教授によれば、死斑、死後硬直などは火星上でも生じるが、火星には酸素がほとんどないことから好気性のバクテリア(活動に酸素が必要でかつ人の体内のほとんどのバクテリア)は活動できず、さらに自己融解・腐敗は死体の凍結によって停止する。そして、その後凍結した死体から水分が昇華して失われ、古代エジプト人が嫉妬するような、いつまでも保存できる良好なミイラが作られるだろうという。

 問題もある。墓地がいつまでも分解されない死体で埋まれば火星の開発が難しくなる。
 ならば火葬するのはどうだろうか。しかし、これは火星では良い方法とはいえないようだ。火葬を行うには、538度以上の高熱を数時間維持する必要があり、多くのエネルギーを必要とする。火星の限られた燃料事情のなかでコストがかかりすぎてしまう。また、埋葬にしろ火葬にしろ、火星において貴重なバイオマスを失うことにもある。

 そこで、もっと良い方法がある。死体を温度等管理された特別な分解室に入れ、その中で昆虫や菌に分解してもらい、最後には肥料や土として活用する方法だ。
 そして、さらにもう1つ別のシナリオもあるという。バクテリアの進化である。好気性のバクテリアが活動できなくなっても、嫌気性のバクテリアが進化し火星の環境に適応し、死体の分解をしだすかもしれない。

『進化は常に起き続けています。新しい食料源を求めて進化しても驚きません。たとえそれが入植者の墓地の中であっても』とコナー教授は語った。

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: stranded2x
 面白い話だけど、火星に死ぬ人は、おそらく宇宙服を着ているだろうから、それが彼らを極端な低温や放射線から身を守ってくれて、ほとんどの場合は分解されるんじゃないだろうか。


名前: Oznog99
>>stranded2x
 水分の蒸発によってしばらくはスーツが加圧されるだろうけど、酸素が切れれば結局ほとんどの分解は止まるだろう。


名前: Jonatc87
 死んだあと体内のバクテリアが火星に広がったりすることはないのだろうか?


名前: ThreeMountaineers
>>Jonatc87
 地球の地下に住む微生物なら火星の地下でも生きていけるかもしれないが、ただどうやって火星の地下に移動するのかという問題もあるし、そういう微生物が人間の体内にいるわけでもないし。


名前: dL8
 火星表面に死体が放置されたら、放射線の影響によって見た目が変わるぐらいダメージを受けたりしないの?


名前: nebulasamurai
>>dL8
 それから、体内バクテリアが死体を分解しないのか、それとも彼らは低温や真空のために死ぬのかとか 、放射線によってバクテリアや微生物が死ぬことはないのかとかもどうなのだろうか?


名前: dlawton18
>>nebulasamurai
 バクテリアが大気に触れるとすぐに死ぬのは確か。


名前: ThreeMountaineers
>>dlawton18
 私達の身体のほとんどの部分は大気にさらされてないわけだけど、ここでは氷点下の気温が最大の問題だ。
 最も良いシナリオなら、火星の赤道部分なら日中は20度ぐらいに達する(ただし夜は凍結する)だろうからそこに死体を置いてもらえば、体の表面部分ぐらいは分解されるんじゃないかな。
 それ以上は、放射線や凍結と融解の繰り返しに耐えられる嫌気性微生物が必要になるだろう。


名前: derbrauer
>>ThreeMountaineers
 火星の気圧は地球の0.6%だよ。そんな真空みたいな気圧じゃ熱伝導が地球と比べてはるかに低い。夜間の低温は日中の加熱を封じ込めるのに十分で、日中でも氷点には達しないだろう。


名前: ontopofyourmom
>>dlawton18
 嫌気性バクテリアも大気あびれば死ぬの?


名前: MidevilNaziWeabo
>>ontopofyourmom
 うん、寒すぎるからね。体内バクテリアは37度ぐらいの暖かい僕らの身体の中が好きなのさ。例えば便を-160度の液体窒素で凍らせるとバクテリアの増殖は止まる。火星は夜に-130度になるらしいから、同じようなことになるだろう。
 また、地球の嫌気性微生物は、火星の放射線や水不足にも苦しむだろうね。 とはいえ、生き残るものもいるかもしれないけどね。


名前: MASTADONG_
>>dL8
 少なくともバクテリアは火星の放射線量程度ではそれほど心配をする必要がない。
 たしかに、火星の放射線量は地球よりも高くそこに長居するつもりなら問題になるけど、バクテリアは人間よりはるかに放射線に強い性質をしてる。人間の限界の何千倍もの放射線量に耐えるバクテリアさえ存在する。


名前: quaranbeers
 エジプト人は、臓器が中に入ったままのミイラには嫉妬しないんじゃないかな。


名前: Liz_Lee
 死後硬直と凍結の違いって何?


名前: dusty545
>>Liz_Lee
 死後硬直は化学反応で、凍結は相変化。


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit