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【心理学】”暴力的な描写があります”等のトリガー警告は、無意味どころか有害かもしれないという主張

心理学

 あなたにとってトラウマとなった経験を想起させるようなキーワードはないだろうか、例えば、いじめやレイプを受けてそれがトラウマとなっている場合に、"いじめ"、"レイプ"等のキーワード・描写等を聞いた・見ただけでもそれを思い出して非常につらい気持ちになってしまうなどだ。

 それは、そのキーワード等が、あなたにとってトラウマを思い出すトリガー(きっかけ)になっていることを意味し、あなたがそれを避けたり、心の準備をするために、そのトリガーとなりうるキーワード等が使われる作品(小説・映画等)であることを示すのがトリガー警告だ。

 すでに日常生活の中にも浸透している感のあるこのトリガー警告、直感的にはその存在意義に"なるほど"と思ってしまうのだが、実際どれほど有用なのか、そこに疑問をもつ人もいるようだ。

良かれと思って悪影響は一番悲しいこと

「性的暴行、児童虐待、自殺などに関連するトピックについて、読者にトリガー警告を与えることは、2000年代前半からウェブサイト上で頻繁に見られるようになった。

 このようなトリガー警告を見慣れた大学生達が、大学の授業に対してトリガー警告を求めることもあり、使用を受け入れている教員も多く、2016年の800人の大学教員を対象とした調査では、約半数がトリガー警告を使用したことがあると報告している。

 例えば、ミシガン大学では、可能な範囲で学生に対してトリガー警告を提供するための教員向けガイドを作成しており、”死”、”妊娠/出産”、”中絶”、”血”、”動物虐待”などがトリガーになりうる例であると紹介している。

 私は、殺人、性的暴行、人種差別、銃犯罪、家庭内暴力、中絶、離婚、児童虐待等をテーマにする法学の教授として、多くの学生達が人には中々理解してもらえないような悩みや困難を経験していることを知っている。

 そのため、シラバスにも、”社会・個人の問題を深く掘り下げ検討し議論するために常に互いを尊重しあわなければならない”ことを明記してきた。だが、シラバスにトリガー警告が記載されるようになってから、それが私の悩みのタネになっている。果たしてそれが学生のためになっているのか、ということが気がかりだからだ。

 というのは、トリガー警告が、特にPTSDを持つ人々に対して如何なる影響を与えるのか、ということについて多くの仮定が含まれている。そこで心理学者達は、トリガー警告が実際に有益かどうかの研究を行っているが、その結果は、常識的な感覚とは異なるものだ。

 2018年から2020年の間に行われた12のトリガー警告に関する研究の結果は、驚くほど一致したものだった。それは、トリガー警告が、学生、トラウマ経験者、PTSD発症者に対して、トリガーとなりうる内容へのネガティブな反応を軽減するものではないというもので、更には逆の反応に作用することを示唆する研究さえあった。

 例えば、ある研究では、”言葉は害をもたらしうる”という考えに賛同する人の場合には、トリガー警告を受けたときの方が、そうでない場合よりもトリガーとなりうる内容に対してより強い不安を感じることを発見した。

 別の研究では、トリガー警告が、トラウマ経験者に対して、そのトラウマこそが自身のアイデンティティの中心であるというような信念を強化させる作用をもっていることを発見している。これについて特に懸念すべきは、このような誤った信念がトラウマ経験者に重度のPTSDをもたらしうるということが全く別のトラウマに関する研究で発見されているということだ。

 さらに別の研究では、トリガー警告を提供された場合、それを受けた人がその内容を避けるよりも、むしろより進んで受容する傾向も発見された。
 ある研究者は、『臨床的観点からいえば、効果がないことはたとえ害がなくても絶対するべきではない。その
使用を推奨することは疑似科学を行うに等しい』とした。

 このような科学的知見を理解した上で、なおトリガー警告を使用する理由はなんだろうか。
 教員がこれを行う場合には、学生達の懸念に対して自身が配慮しているという姿勢を彼らに示せるというもので、それ自体は教師の自由かもしれない。しかし、それがかえって学生達に悪影響を与えているかもしれないと教員や大学が理解することが重要である。」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: ForgottenForce
自分の勘違いかもしれないが、トリガー警告ってのはそもそも、それを避けさせることが目的だよね?


名前: tyme
>>ForgottenForce
うんそれが目的だが、でも目的と現実は違う。


名前: anttirt
>>tyme
トリガー警告を見て、実際にクリックを思い直すのならそれは現実だろ。


名前: tyme
>>anttirt
自分ならたしかに、自分にあてはまるトリガーの警告があったら読まないだろうと思うが
実際にそうなった場合に避けられるかは分からない。だから予想でしかなく現実ではない。


名前: anttirt
>>tyme
別に仮説をいっているのではなくて、トリガー警告という情報提供によって現実に選択肢が与えられているだろと言っている。
実際に、私は昨日ある記事についてトリガー警告があって、見たくないなと思ったからだけることができた。
選択肢があるという現実も、見ないという選択肢を選んだというのも私には現実だ。


名前: GenericNewZealander
まずトリガー警告のあと、どれぐらいの人が見るのを取りやめるか調べるべきだろう。
警告を受けた上でみること前提の調査では、ストレスが増大するのも不思議ではないような。


名前: LumancerErrant
>>GenericNewZealander
>さらに別の研究では、トリガー警告を提供された場合、それを受けた人がその内容を避けるよりも、むしろより進んで受容する傾向も発見された
って記事にあるぞ。
とはいえ、具体的にどういう内容で誰を対象にしたのかわからないけど。


名前: Fake_William_Shatner
>>LumancerErrant
読むこと自体が任意なのか、あるいは警告のあるものとないものとの選択肢があったのかとか、色々なパターンの設定が必要だろうな。


名前: trettles
個人的にはトリガー警告なんて邪魔なだけだわ。


名前: samloveshummusGrad
>>trettles
車椅子用のスロープとか、アレルギー表示とかと同じようなものだと思えばいい。
つまり、いらない人にとってはいらないけど、必要な人にはどうしても必要なものだ。
強いトラウマを持っている人たちは、ちょっとしたことでトラウマを思い出してつらい思いをすることがある。
それが、例えば大学の授業中に起きたらどうなると思う。いわば感情のアレルギーのようなものだ。


名前: trettles
>>samloveshummusGrad
しかし研究は、そもそも効果がないと言っている。


名前: Quantentheorie
>>trettles
これらの研究は、あまり詳細なものとはいえず問題が多い。


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit