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【宇宙】フランスは、スペースXを見習って再使用可能ロケットの開発を推進する

ヨーロッパ,宇宙

 ヨーロッパ(ロシアを除く)の宇宙事業については、EU諸国を中心とした連合機関である欧州宇宙機関(ESA)が大きな役割を担っているが、そのESAの最大の出資者はフランスであり、その本部や発射場、研究開発の中心もフランスに置かれている。

 そのフランスでは、諸外国、特にアメリカの民間企業による宇宙開発に対して自国が立ち遅れてしまっているという認識があるようで、その民間企業の代表であるイーロン・マスクのスペースXを見習い、再使用可能ロケットの開発を推進するとのことなのだが、それはESAと距離を置いた形で行われるという。

日独仏合同の再使用可能ロケット研究プロジェクト”CALLISTO”というのもある

「フランス、ブリュノ・ル・メール財務大臣は、スペースXに対抗するためにヨーロッパにおいて再利用可能ロケットの迅速に開発するという計画を発表した。

 この計画では、フランスを拠点とするアリアングループが2026年までに“Maïa”という名の小型打ち上げロケットを開発するものとし、これはESAが計画するより大型ロケットの開発よりも4年早いものとなる。このMaïaは、現在開発中の再使用可能なプロメテウスロケットエンジンを使用し、低軌道に最大1トンの打ち上げ能力を持つものになるという。

 ヨーロッパのロケットをめぐった政治は複雑であり、特にフランス・ドイツ・イタリア間では、ESAに関連して予算と雇用をめぐって争いが絶えない。その点で今回注目するべき点は、Maïaの開発資金はフランスが単独で負担することである。

 ヨーロッパは、スペースXら競合相手と比べて自分達のロケット産業が立ち遅れていることを認識しており、アリアングループでは人員削減などのコストカットに努めてきた。
 しかし、そのことはフランスにおけるロケット産業の雇用を失わせることにもなり、今回のMaïaへの投資は、フランスにおける雇用を維持するものであるとル・メール大臣も強調した。

 また、この5年ほどドイツ、イタリア、イギリスでは、低軌道に数百キロ程度の打ち上げ能力を持つ小型ロケット開発を推進しており、その資金も主として民間からのものでアメリカの民間宇宙産業に近いものとなってきている。
 この点でフランス及びアリアングループは遅れており、今回のMaïaへの大規模な投資は、それらの潜在的な競争相手を早めに潰しておきたいという思惑もある。

 さらにフランスでは、多国籍企業であるアリアングループではなく、完全に国産の宇宙産業開発にも関心があり、Maïaよりさらに小型で再使用可能なロケット開発を国内企業と進める予定であるとする。

 フランス、ドイツ、イタリアは、アリアン6ロケット等の中・大型ロケット市場においては今後も協力していく一方で、小型、商業ロケット産業については、各国がそれぞれの道を歩み始めたようだ。」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: Bewaretheicespiders
再使用可能ロケットの計画自体は良いんだけど、自分達の置かれている状況を本当に彼らが理解しているのかどうかは疑問だ。
彼らは“我々は自分達のスペースXを持つことになるだろう”と言っているけれども
ボーイングがそうでなれないようにアリアンもまたスペースXのようにはなれないし、国営ロケットには競争力がない。
再使用可能なロケットのアイディアは理解したようだけど商業ロケットのアイディアはまだ理解していないようだ。


名前: dgg3565
>>Bewaretheicespiders
かつてアリアンの幹部が“再使用可能ロケットなんかにしたら、従業員を年の半分休ませないといけなくなる”とか寝言言ってたの覚えてるわ。
公の場でそんな意味不明なことをいう自覚の欠如に呆れたもんだ。
ホメロスの言葉を引用すれば“愚か者は、事が起きてはじめて悟る”と言うことだろうか。
しかし、果たして事の大きさに彼らは気付いているのだろうか。


名前: PM_ME_UR__UPVOTE
>>dgg3565
宇宙への独自で安価な手段をもつことが、次の世界の超大国がどこかを決める要件になるだろう。
その上でヨーロッパはロケット開発を諦めた方が良い。彼らは能力でも政治でも国民の関心でももう手遅れなほど遅れてしまっている。
その代わりにかれらがすべきことは大規模な宇宙港を作ることだ。それを作れば、ロケットは自ずとやってくる。


名前: SentientHotdogWater
>>PM_ME_UR__UPVOTE
うーんそれはよくわからない。
アメリカでは、ITAR(国際武器取引規則)によりロケット技術を厳格な機密の下に置いている。
その厳しさは例えば、スペースXでコーヒーを淹れる係でさえアメリカ国民である必要があるくらいで
だから、相当な政治的変動でも起きない限りは、アメリカのロケットがアメリカ領以外の場所から発射されることはないだろう。
また、中国がそれを使うとも思えないし、ロシアにはもはや次世代再使用可能ロケットを作る能力はない。


名前: Danskheart
>>SentientHotdogWater
いや少なくとも、スペースXで働くのはグリーンカードさえあればできるよ。


名前: rafty4
ここでこれまでの彼らの約10年を振り返ろう…


2013年: スペースX?なにそれ?
2014年4月:アリアン幹部『我々のロードマップの中に再使用可能ロケットに投資する予定はない』



2015年12月:アリアン幹部『架空のファルコンヘビーと、故障だらけのプロトンロケットよりも、本物で信頼できるアリアン5が存在している』



2018年5月:アリアン幹部、再利用性について『それは無意味なものだ』



2020年6月:『スペースXは打ち上げ機とはなにかを再定義した…段階としてアリアン6も必要なものだが、それがゴールではなく、アリアン7について考え始めなければならない』



2021年12月:『我々は自分達のスペースXを持つことになるだろう』

手遅れになるまで否定し続けたアリアン。
ヨーロッパ人としてようやく彼らが現実を受け入れたことを笑えばいいのか泣けばいいのかわからない。
幸い良識のある誰かがプロメテウスとCALLISTOの研究を行っていてくれていて良かった。


名前: AresI_X
>>rafty4
面白いけど、どうして彼らは2013年の時点で既にまずい状況が始まっていることに気づかなかったのだろうか。
当時でもファルコン9は、静止トランスファ軌道に4トンのペイロードを6,000万ドルで打ち上げられたし
その時で既にアリアン5は、ファルコン9と比べてはるかにコスパの悪いものになっていたのに。


名前: rafty4
>>AresI_X
その時点では、まだファルコン9はまだ運用間近で信頼性がなくそのため保険も高くついてたし
アリアンは今でもなおより大きなペイロードをより小さい傾斜角の静止トランスファ軌道に投入できて
それによって人工衛星の寿命をより長く保つことができる。
だからまぁその時点でファルコン9に対する懐疑論があること自体は別におかしくはないと思うんだけど
完全にあーあー聞こえないしだしたのが彼らの愚かだった部分


名前: PM_ME_UR__UPVOTE
ヨーロッパは将来アメリカ企業のロケットを使うことになるだろう。彼らはおそすぎた。
アリアンはもうこれ以上のなにもできない、政治家もそれを雇用プログラムとしか見ていない。


名前: WoodenRain2987
>>PM_ME_UR__UPVOTE
いや、実際に再使用可能ロケットが完成するまでは税金を注ぎ込むだろう。
フォードがライン生産を始めたのが1913年のことだったが
『もう1923年だぜ、フィアットがフォードに追いつくなんてできるわけないだろ!』
とはならないのと同じことで、それぐらい再使用可能ロケットは欠くことのできない重要技術だ。


名前: PoliteCanadian
>>WoodenRain2987
実際にそのときになにと競争しているか次第だろうね。
2035年ぐらいまでにはアリアンはファルコン9と同等のロケットを作れるだろうと私は思っているけど
でもその時のアリアンロケットの競争相手は果たしてファルコン9であろうか。


名前: YannAlmostright
>>PM_ME_UR__UPVOTE
彼らは軍事衛星の打ち上げにアメリカのロケットを使わないから、アリアンにも小さいながらも市場は残っている。


名前: mfb-
>>YannAlmostright
SARah1~3(ドイツ軍の偵察衛星)は、ファルコン9で打ち上げられるよ。
とはいえ、ヨーロッパが独立した宇宙へのアクセス手段を放棄するとは思っていないけど。


名前: YannAlmostright
>>mfb-
ああたしかにそれはあったね。
でも、ヨーロッパにはより自立性に価値を見出している国がある。
その衛星にしたってそれがドイツではなくフランスであればアリアンかヴェガで打ち上げるていただろう。


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit