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【欧州】文化戦争勃発、アメリカの”woke(目覚め)”と、フランスの”anti-woke(反目覚め)”とは

ヨーロッパ

 Redditを見ていると”woke(目覚めた)”という言葉を頻繁に目にするのだが、元々は、”人種問題他の社会的課題を認識し行動を起こす必要性に”目覚めた、というような進歩的な趣旨を持った意味で広がった言葉だった(実際BLM活動家が広げた言葉とされている)が、現在のRedditにあっては、保守的な人からリベラルな人に対する罵り言葉的な意味合いで使われることのほうが一般的なように思われる。

 今回の記事はその”woke”について、BLM活動家が広げたと先に書いたように基本的にそれはアメリカで広がった進歩的なムーブメントと言えるが、その影響を受けたくないとフランスが考えているらしい、というBBCつまりイギリスの記事である。

 文化や政治思想が国境を超えて伝播していくのは今も昔もであるが、それを当事者ではない第三国、この場合イギリスがどう見ているのかということと、それをフランス文化vs英語文化という世界観で見ているのが面白かったので紹介したい。

文化戦争

「フランスでは、“反目覚めシンクタンク”とも呼ばれる“共和国研究所”が文部大臣によって設立され、メディアでは、ジェンダーニュートラルな代名詞、脅かされる古い政治家の銅像、黒人学生だけ参加が許される会合などを今後起こるかもしれない危機であると報じる。

 このアメリカのアカデミアで生まれ、現在英語文化圏において強い影響力を持つに至ったマイノリティの権利推進を目的とした左派的社会運動である“woke”に、フランス人は抵抗をしている。

 その理由の1つは、“英語文化圏”からの思想的な侵入に対する根深い抵抗感であり、もう1つのより重要な理由は、革命以来の彼らの独自の人権思想を持っているからである。”人種・性的マイノリティの問題について誰かに説教される筋合いはない、私達ほどそれに取り組んできた者はいないのだから”、というのが、フランス人の本能的な反発だ。

『ここで教鞭をとることに自由を感じています。アメリカのように言葉遣いに気をつける必要はなく、大学は学びの場であって社会問題を解決する場ではないという前提があります』と、パリ大学哲学部教授でアメリカ人のジャスティン・E・H・スミス氏は語る。

 それでも、“目覚め”の兆しは大学にも現れつつあるとし、例えば、同氏は“ターフ”(反トランス的女性権利擁護者)の人々を中傷する英語の落書きを見つけたとし、『二文化、二言語を操るエリート達によってそれは浸透してきています』と、語った。

 しかし、同氏は、目覚め運動はフランスにおいて大きな壁にぶつかっていると考えている。
『それは、“目覚め“においては嫌悪される考えがフランスの価値観の基礎をなしているからであり、それはcolor blindnessです』と、同氏は語る。

著者注:color blindnessは、”色覚異常”を意味するが、人種問題などに関わる文脈でこれがでてきた場合には、色覚異常=肌の色を見ない=人種にとらわれない、という意味であり、ここでは特に下の普遍主義を意味しているようだ。

 マイノリティ政策に対するフランスの答えは“普遍主義”、すなわち、誰もが同じでありゆえに誰もが等しく扱われるべきであるという思想である。
 一方、目覚めでは、人種、肌の色、性別などはそれによって異なる人生経験をしており重要な違いであり、それゆえに異なる扱いが必要であると考える。それはフランス人には受け入れがたいものだ。

 反レイシズム活動家であるロカヤ・ディアロ氏は、このフランスの“普遍主義”は偽善であり、変革を拒むための言い訳にすぎないと考えている。
『目覚めを遠ざけよと主張する人々は、ただただ現状維持を望む人達であり、彼らがそれを望む理由は変わらないことが彼らに利益を与えるからです』と、ディアロ氏は語る。

 また、パリでレズビアンのジャーナリスト組合を設立したアリス・コフィン氏も、『フランスは、同性愛者の権利などに関する問題についてアメリカから何十年も遅れていると思います』と、語る。
『私がアメリカに住んでいるときは取材のたびに自分について説明する必要はありません。私がレズビアンのジャーナリストであることを人々は理解
してくれました。しかし、フランスではそうでなく、それどころか人々は私が危険な思想をアメリカから持ち込んだと非難します』と、コフィン氏は語った。

 このアメリカからの危険思想の流入という観念を実際にフランスの反目覚め支持者は信じている。
 共和国研究所のメンバーで作家のブライス・クチュリエ氏は、『目覚め運動というのは、人々をコントロールするための部族主義です。あなたは部族に帰属させられ、その部族長があなたがどのように人間であるべきかを決めます。こんなものはフランス人のメンタリティにはありません。』

『フランスは幾度も内戦を経験してきましたが、目覚め運動が行き過ぎればそれが新たな内戦の原因となるかもしれません。アメリカではトランプ氏、フランスではエリック・ゼムール氏のような狂人が目覚め運動に対する反動として支持されるに至っているのですから』と、語った。」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: Kuivamaa
>『私がアメリカに住んでいるときは取材のたびに自分について説明する必要はありません。私がレズビアンのジャーナリストであることを人々は受け入れてくれました。しかし、フランスではそうでなく、それどころか人々は私が危険な思想をアメリカから持ち込んだと非難します』と、コフィン氏は語った。

自分はギリシャ人だけど、彼女の目線からは私も理解していない人間の1人になるだろう。
彼女はフランスという言論の自由があり、レズビアンを公言することも自由な国で、何を理解してもらいたかったのだろう?
別に非難する気はないんだけど、単純に意味がわからない。


名前: __-___—
>>Kuivamaa
おそらく、フランスが性的指向を気にしない文化であることが彼女にとっては期待の反することだったのだろう。
フランスでは同性愛者であることを公言している有名人がたくさんいるが、誰もそんなことを気にしない。
同性結婚が認められたときに唯一私が聞いた反対の意見は面白いことに同性愛者の友人からだけだった。
あるいは、私の交友関係の中に同性愛カップルが生まれたがそんなの特別な関心をもつことじゃない、気にしない。


名前: ferdibardaFrance
>>__-___—
>フランスでは同性愛者であることを公言している有名人がたくさんいるが、誰もそんなことを気にしない。
本当に?何十万人もの人々が参加した反同性婚デモを見聞きしなかったと?
フランスは、問題を問題ではないように振る舞う傾向を持っている。もちろんフランスの同性愛問題は概ね健全だとは思うけど、差別がないわけじゃない。


名前: __-___—
>>ferdibardaFrance
もちろんそのデモについては聞いたけど、ニュースでしか見てない。
私の交友関係の中でそれを支持している人はいなかったし、話さえなかったしね。
例えばコロナワクチンに反対する人と比べてみてよ。私も少なくとも3人は知っている。


名前: ferdibardaFrance
>>__-___—
>もちろんそのデモについては聞いたけど、ニュースでしか見てない。
>私の交友関係の中でそれを支持している人はいなかったし、話さえなかったしね。
当時、私と恋人はパリにいて、地下鉄では侮辱され、同僚からは冷やかされた。
だからとてもじゃないけど私達同性愛者が広く受け入れられているなんて思えない。


名前: __-___—
>>ferdibardaFrance
あなたと恋人の身に起きたことは本当に不幸なことだ、そんなひどいことがあるとは知らなかった。
ただ、それでも偏見を是正する進歩の歩みはアメリカまだまだ遥か先を行っていると思う。


名前: Ninja_Thomek
>>Kuivamaa
>何を理解してもらいたかったのだろう?
記事に答えがあると思う。つまり、color blindness。
それは、“私は人を見かけで判断しない。誰もが同じように扱われるべきだ。”という姿勢。
一見するとそれは良いように思えるが、社会問題や人種差別に対して目を背け対処しない姿勢でもある。個人も社会も自浄作用がない世界だ。
我々ヨーロッパは自分達で考えている以上に人種差別的なところがあり、例えばポーランド人の多くが西洋での生活で不愉快な思いをしていると答える。
color blindnessは、悪いことではないんだけど、あまりにそれに執着すると何も成長しなくなってしまう。


名前: heehoohorseshoeScotland
>>Ninja_Thomek
少なくとも政府レベルでは人種差別の存在をちゃんと認識しており、それゆえに差別是正プログラムがちゃんとある。
ただそれが、黒人だとかアジア人だとか、ゲイだとか、そういうグループ単位で優先的に雇うとかいう方法をとってはいないだけ。
その代わり、低所得者や学歴が低い人を優先的に雇うようなプログラムがあったりする。


名前: Kalanan
フランス人として、この記事には戸惑わされている。
同性愛者の権利や人種差別の問題に対してフランスが何十年もアメリカから遅れているというのには断固として同意できない。
少なくとも警察は黒人だからといって射殺したりしないし、反同性愛の人もいるけど同性婚を禁止しろなんてのはもう全く議論の対象にさえならない。
中絶の権利も保護され、それが廃止されることもないだろう。
それに遅れているというならアメリカの労働問題はどうなんだ、我々から50年は遅れているぞ。
そして、それがどれだけマイノリティを苦しめているかしらないのだろうか。


名前: TheghistorianRomanian
>>Kalanan
>反同性愛の人もいるけど同性婚を禁止しろなんてのはもう全く議論の対象にさえならない。
うん、私の知る限りでも同性婚に好意的な人はアメリカよりフランスの方がはるかに多いね。
まぁ私はフランス語わからないから、フランスのニュースよりもアメリカのニュースをよくみるけど
少なくともフランスには同性愛を国家的危機であると煽り立てるニュースキャスターはいないだろう。
ただ、アメリカでももはや共和党が同性婚に反対しなくなったらから、もうその議論も終わった。
むしろ今はトランスジェンダーの権利について関心が集まっているみたいだね。


名前: shizzmynizz
そもそもアメリカの目覚め運動ってなんなの?
ここ数ヶ月それについて耳にしたからグーグルで色々調べたけどよくわからない。


名前: RetardedAcceleration
>>shizzmynizz
アイデンティティ政治と同じ意味では?


名前: shizzmynizz
>>RetardedAcceleration
たしかにそれに近いとは思うんだけど、あまりに色々なものが“目覚め”とされていて、なんだかよくわからない。


名前: CaribouJovial
>>shizzmynizzEU
目覚め運動は、進歩的思想から派生した様々なイデオロギーを集約したもので、それが目指す世界ってのは、“支配階級”と“被支配階級”に基づく現在の社会の解体と再構築だ。
特に人種、宗教、性的マイノリティは、“被支配”されてきたためより多くの権利を持つべきとされ
逆に白人は、“支配”してきたために公平の観点からより少ない権利でなければいけないというもの。
つまるところ根本的に人種差別的発想だが、白人は欧米において“支配”的なわけだから差別的待遇を甘んじて受けないといけないとする。


名前: JN324
英語文化圏とは大げさだなぁ。それはアメリカの話であって、まぁ多少は他の西洋諸国にも浸透してるかなってぐらい。


名前: shizzmynizz
>>JN324
えぇ自分もそう思うけど、ロンドンは結構すごいよ。


名前: JN324
>>shizzmynizz
たしかにロンドンはそうだね。とはいえロンドンでさえ小規模な話だし、ロンドン限定だよ。
対してアメリカの大都市はほぼ全部そうだろう。


名前: MaximumPositive6471
>>shizzmynizz
エジンバラは?オックスフォードは?マンチェスターは?


名前: JN324
>>MaximumPositive6471
学生が集まる地区では多少あるかもしれないけど、都市全体としてはあってないようなものだ。


名前: 198Throwawayy
アメリカ人も目覚めに対しては抵抗しているし、一部の人はそれが保守派の人間だけだと思っているが
実際には目覚め運動の推進を望んでいないのは決して保守派だけじゃない。


名前: Xepeyon
>>198Throwawayy
うん、民主党州と接戦州に住んでいたけど、自分もこれまでにTwitterにいるような“目覚めた”人にはお会いしたことはないな。
私の知る限りカリフォルニアの人達でさえ、一般的に目覚めを好んではいない。


名前: 198Throwawayy
>>Xepeyon
私もそうだね。私の知人は大概リベラルか左派的だし、大学在学中はほぼ周りみんなリベラルだったけど、でもその人達は“目覚め”ては無かった。
“目覚め”た人達だけが学生運動に明け暮れていて、普通のリベラルの人はそのとき勉強とパーティーに勤しんでいる。
メディアはTwitterの声をアメリカの声のように伝えるのをやめるべきだ。


名前: foretspaisibles
フランスにおいて大事なことは、誰かが何者かであるかではなく、その誰かと共に何ができるだろうということだ。
どうして、ジャーナリストの性的指向を気にしなければいけないのだろう。
警察以外は通報してはいけない?いいやそんなことはない
ナチスだけは“我が闘争“について議論する権利がある?いいやそんなことはない。
死体だけが映画で死体役をできる?いいやそんなことはない。
アメリカが自分と同じ属性の者だけが仲間になれその他を敵視する社会だというのなら、それはもう社会じゃない。
ただ同じ場所に間違って理由で集められた人々の集合でしかない。


名前: JN324
>>foretspaisibles
アメリカでは50匹の狼の群れがいつでも喧嘩をしていて、社会やコミュニティがどうあるべきかなんて知らないんだよ。
そんな連中から出てくるアイディアに翻弄される必要などないということに、大概の人が同意してくれるだろう。


名前: wysiwygperson
>>JN324
たしかに私達は喧嘩ばかりの狼の群れかもしれない。
しかし、ここは世界のどこよりも戦争の歴史の少ない場所であり、比較的平和で調和し互いに友好関係をもっている。
一方で、ヨーロッパはそうではないよね。
あなた達が主張する“社会”は、ただ除け者を排除しきった既に分裂している社会だろう。


名前: EnglandEuros2020
>>wysiwygperson
それはヨーロッパ大陸とアメリカを比較しているんだろうが、元のコメントはヨーロッパの個々の国とアメリカを比較したんだと思うよ。


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit

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