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【社会】自らを中道であると考える人は、往々にして保守派の政治傾向に酷似する

北米,社会

 支持政党を表明するのは簡単である。自民党支持であれ立憲民主党支持であれ、それは自らの主観だけに基づいて正確な事実を表明することができるものだからだ。だが、政治的立場(スペクトル)、例えば保守派かリベラル派か中道かなどならどうだろうか。

 これは必ずしも主観だけで答えられるものでなく、客観性も求められるものである。また、自民党支持だから保守派であるとか立憲民主党支持だからリベラル派だとか単純なものでもないだろう。さらに、自分を保守派でもリベラル派でもないから中道だ、とも言えない。それは中立かもしれないが中道ではない可能性もあるからだ。ましてや社会、時代、文化によって中道の意味も異なってくるだろう。

 なら、自分を中道と思っている人に聞いてみればいくらか参考になるんじゃないかということで、面白い記事があがってたので紹介したい。といっても記事自体は2020年9月のものであり、米国大統領選挙前の情勢分析に関する一記事といえるのだが、たまたまこの記事についてのRedditの新しいスレを今日みかけたから、というのが紹介するきっかけである(そして、そのスレがあったのは自分達を”中道”と考える人達のサブr/Centristから)。

アメリカにおけるmoderate(穏健派)は、中道とほぼ同義です。

「6月、ジル・バイデン氏は、『選挙活動の中で、たくさんの方から“自分は共和党員だが、穏健派であるあなたの夫に投票するつもりだ”という声を頂きました』と、テレビインタビューの中で語った。バイデン大統領を穏健派であると考えるのは彼女だけではない。ニューヨーク・タイムズ紙もそのコラムの中で、『ジョー・バイデン氏が候補に選ばれたのは、BLMの過激派や不寛容な極左よりも穏健派の力がより強大だからだ』と、した。

 一方では、政治的穏健主義を美徳ではないと考える人もいる。ニューヨーク・マガジン紙が、『穏健派の慎重さが気候変動問題の対処への大きな障害となっている』としたり、政治学研究者は、欧米における中道派は、公民権や民主主義に最も懐疑的で権威主義を支持する傾向を持ち、例えばアメリカでは公民権は民主主義の本質的な要素であるという主張に同意する中道派が25%しかいないことを発見した。

 これはキング牧師が獄中からの手紙で述べた、『私は、自由への道のりへの最大の障壁が、KKKなどの白人至上主義者ではなく、正義より“秩序”を重んじる白人穏健派なのではないかという残念な結論に達しつつある』という見解と一致する。

 ではそうであるとして、このデータは何を意味するのだろうか?
 オハイオ州立大学やニューヨーク州立大学の研究者らかなる研究チームが全国120以上の大学の学生の信念や姿勢についての大規模な調査を実施、単に彼らの自己認識上の政治的立場を明らかにしてもらうだけでなく、公正、地球規模の問題、他者の生活、共通の懸念事項、社会の変化への取り組み等に対して彼らの意見をも彼らに尋ねた。

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ここにいう世界観とは、世界・社会・事物一般に対する意見、視点、姿勢などを意味する。
著者翻訳・画像引用元:こちら

 その結果、驚くべきことに穏健派を自称する男性は、保守派の男性や女性と非常によく似た回答傾向をもっており、全体として見るとリベラルな男女と比べて穏健派男性は主張への同意度が14%低かった。別のアメリカの成人29,000人を対象に行われた政治イデオロギー調査においても、穏健派と保守派の政治的見解の間に密接な関係があることが明らかとなっている。

 そうすると大統領選挙に向けて重大な疑問が湧いてくる。穏健派の男性候補(バイデン)は、民主党による撒き餌なのだろうか?あるいは彼に投票することは保守派候補を支持することと同じだろうか?

 例えば民主党アレクサンドリア・オカシオ=コルテス議員は、最近のイベントで“今の民主党は左派ではなくもはや中道保守政党である”として不満をもらし、彼女のチーフスタッフは民主党内の穏健派グループをかつて存在した極右政党である州権民主党になぞられ非難するツイートをした。

 実際バイデン氏の人気は共和党員の中でもこの数ヶ月高まっており、共和党内の有力者の中にもバイデン氏への支持を表明する者まで出てきている。だが、彼らがバイデン氏を支持する理由は、彼らが望む何かをしてくれると信じているからではなく、彼が望まない何かをしないと信じているからだ。

 いずれにしても1つ明らかなことは、穏健派男性は切望されている社会変革に寄与するための機会に参加する必要があるということだ。ある調査によると、アメリカ人男性の内36%が穏健派であると考えられており、一方で彼らは最も選挙への投票率が低いグループでもあるからだ。

 もし彼らが公正と公益のために人々と協力する意思を示したなら、彼らはこの時代の変革に対する大きな原動力となるだろう。そして、おそらく共感を呼ぶ穏健派候補としてバイデン氏が彼らの模範となり、彼らに刺激を与えてくれることだろう。」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: the_shit_I_say 1
私は政治スペクトル上ずっと左にあったしその価値観に変容はないのに、私は今のアメリカでは右派リバタリアンに位置づけられている。


名前: gaytorboy
>>the_shit_I_say
自分もそう。今の私は保守派リバタリアンであると位置づけられると思うが、10年前の私の考えは当時の民主党そのものだった。


名前: jayandbobfoo123
>>the_shit_I_say
自分の場合は元来中道右派だったけど昨今は右がより右に傾いたため、自分は中道左派になっていると思う。
私は時に右を時に左を支持し、根本は自由を支持し必要に応じて誰かを支援する必要を信じている。
国民皆保険制度を支持するからまず左となり、銃所持権や史上競争原理を支持するため右に近づく。


名前: Fire_And_Blood_7
>>the_shit_I_say
私も同じ感じで、かつて左派リバタリアンだと思っていたけど、今は保守中道(中道保守?)になっていると思う。
年齢と共に価値観の変容はあるにしてもそれほど大きくは変わってないはずなんだけどなぁ。


名前: Kitties_titties420
これについて見識を深めたい人がいれば、心理学者ジョナサン・ハイトの“リベラルと保守の道徳的根源(日本語字幕版)を見るといい。
アメリカにおけるリベラル派と保守派には道徳的価値観に違いがあり、リベラルが概して新しい経験に対してよりオープンであり
競争性よりも公平性を重んじ、また伝統、権威、純粋さに対する関心が低い、保守派はその逆であり、また“仲間”を重視する。これが道徳的基盤理論と言われるものだ。
それから、政党を支持する者と政策を支持する者がいる。そして政党は政策に忠実ではない。
政党に支持を置かず中道を名乗る者は政策を支持する者だろう。


名前: joculator
今の保守派は信じられないほど穏健化し、一方民主党が急進的に左に傾いていることの現れだろう。


名前: TRON0314
>>joculator
保守派が穏健化って冗談だろ。


名前: LordCosmagog
>>TRON0314
ニューヨーク・タイムズが2018年に行った調査によると共和党は2008年から中道に近づき、民主党はヨーロッパの政党と超えて左に移動した。


名前: TheeSweeney
>>LordCosmagog
それを見せてくれる?


名前: Aaron_Fudge99
>>TheeSweeney
https://www.nytimes.com/interactive/2019/06/26/opinion/sunday/republican-platform-far-right.html


名前: xcdesz
>>Aaron_Fudge99
それは意見記事だよ。


名前: Irishfafnir
>>Aaron_Fudge99
それによると共和党より民主党のほうが遥かに中央に近いとあるが。


名前: joculator
>>TRON0314
同性婚に、軍事介入の制限、さらに公的医療保険制度に賛成という自称中道右派さえ数多くいる。


名前: KR1735
>>joculator
同性婚への賛成なんてハードルにならないだろ。


名前: all_natural49
>>KR1735
昔はそうではなかった。この10年保守派の多くが、同性婚や麻薬関係などについてかつてリベラルな意見とされたものに賛同する傾向を持っている。
一方で左派はより左に傾いている。たしかに西ヨーロッパ諸国と比べればアメリカの左派はそこまで傾いておらず、保守派はより保守的だといえるだろうが
しかし、全体として見ればアメリカの政治はこの10~15年両党共に左に移動していっている。


名前: KR1735
>>all_natural49
同性婚の賛成に右も左もない、そこにあるのは公正さと良識の問題だけだ。


名前: Him-Him
>>KR1735
歴史的に見て結婚の目的は子供を残すことであり、それゆえに同性婚は無意味なものだった。
同性婚を受け入れるということは結婚の目的を交友を深めることと書き換えることを意味する。
同性婚を平等や自由の問題だというなら、我々がその他の多様な交友について結婚を認めていないことを無視している。


名前: KR1735
>>Him-Him-
アメリカにおける結婚は当初より、相続や税金に絡んだ目的をもった契約関係にすぎないんだよ。
だから不妊症カップルやもう子供を作る見込みのない高齢者同士の結婚を制限したことなんてないだろ。
歴史的に見ても結婚は子供だけではなく一族と一族を結びつけ権力基盤を固めるとか様々な目的があった。
さらに言えばLGBTの人々も子供を持てるし、実際に持っているカップルもいる。


名前: implicitpharmakoi
>>all_natural49
>昔はそうではなかった。
ならかつて異人種結婚は論点となったが、当時の右派の見解は今明らかにただ愚かなだけの見解だったとされている。
かつてあり今は失われた見解の中で、なにか一つでも正しいと思うものがあるなら挙げてみてくれ。


名前: I_Tell_You_Wat
>>joculator
客観的に見てアメリカの左派は先進諸国における“中道”以上のものはなにもない。
無料の医療、大学費の減免、組合加入権、労働者保護、育児休暇ほか、これらは“民主党”の主張だけどヨーロッパ諸国ではそれはもうかなりのレベルでデフォルトであり左ではない。
民主党にヨーロッパから見ても左なところがあるとすればそれは移民にまつわるものについてだけだろう。
あなたは現実から目を背けている。今から1年も経たない時にこの国は保守派によるクーデター未遂にあったというのに。


名前: pbjames23
“私の仲間でないなら敵だ”
これがこの記事を書いた記者のいいたいことだ。


名前: GaryTheCabalGuy
うんこの記事のいうように、かなりの数の自称中道が実際には明らかに右寄りだ。


名前: JackofallPlaguez
>>GaryTheCabalGuy
本当に“中道”であるなら、ある瞬間においては常にどちらかに傾いている必要があるんじゃないか。
そうでなければ右でも左でもない真ん中に何か全く別の道がある場合でないと説明できない。


名前: TheNotSoGreatPumpkin
>>JackofallPlaguez
彼らは結局の所“非政治主義”なのさ、知的好奇心に欠け政治なんて自分には関係ないという幻想の中に生きている人達なのさ。


名前: JackofallPlaguez
>>TheNotSoGreatPumpkin
自分はたしかに非政治主義者だが、それでも右にも左にも問題により傾きを示す自覚はあるよ。


名前: SpecialQue_
記事はジョー・バイデンをして“穏健派”だと言っているが、実際にそうであったことを見たことがない。
そして、民主党の穏健派が保守派のように感じるのは、それは民主党が極度に左に行き過ぎてるからでは?


名前: publicdefecation
バイデンが完璧などとは思わないが、トランプと基本的に同じだなどと言うのは馬鹿げたことだ。


名前: TheeSweeney
>>publicdefecation
この記事はそんなこと全く主張していない。
この記事の主張は、自称穏健派は平均的な保守派とその価値観において類似しているというだけだ。


名前: jayandbobfoo123
>>TheeSweeney
そうだと思うけど、自分は国民皆保険制度を切望しているからその点でまず極左に位置づけられ
その他の政治的課題について保守派の立場をとるから、最終的に行き着くところは中道/中道左派だ。
もし国民皆保険制度のような極度に党派性が現れる問題がなければ中道右派に私は位置づけられるだろうな。


名前: last-account_banned
>>publicdefecation
>バイデンが完璧などとは思わないが、トランプと基本的に同じだなどと言うのは馬鹿げたことだ。
トランプは保守でもリベラルでもなく、生粋のポピュリストであり完全なメディアショーマンだ。
それゆえに仮にバイデンがどんなに保守的であったとしてもトランプに近づくことは永遠にない。
トランプが大統領としてしていたことはFOXニュースのショーだった。それ以上でも以下でもない。


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit

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