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【歴史】1700年代のお年寄りはどんな「最近の若者は…」を考えていたのか

2021年8月26日歴史

 RedditのAskHistoriansサブは、歴史にかかわる質問について誰かが投稿し、そのことに詳しい誰かが回答するとても勉強になる場所だ。
 そんなAskHistoriansに昨日投稿された質問は、「携帯やノートパソコンが今の子供達をめちゃくちゃにしているという人達がいるけど、1700年代のご老人達も同じように何か新しいものに不満をもっていただろうか?」というものだ。

古くからある「最近の若者は…」

 「最近の若者は…」の歴史は古い。かの古代ギリシャの哲学者プラトンも当時の若者に思うところがあり、「最近の若者は 目上の者を尊敬せず 親に反抗 法律は無視 妄想にふけって 道徳心のかけらもない このままだとどうなる?」(引用元:こちら)との、今のお年寄りと同じ言葉を残している。
 古代エジプト人も石碑に「最近の若者は…」と残していたという話もあったが、どうやらそっちの方はガセだそうだが、何れにしても古くからお年寄りは若者に思う所があるようだ。
 では、1700年代はどうだったか?1700年代のお年寄り事情に詳しい人物が見事にこの疑問に答えてくれた。

以下、質問についてのレディッターの回答

名前: ThaneOfCawdorrr
 君の想像通り、昔から「最近の若者は…」はあるよ。それもほとんど今と変わらずに。
 1700年代は、フィクションやロマンス小説が誰でも読める時代になった。ワルツが普及すると、接触して踊ることが下品だと言われた。そして、今と同じように言葉の乱れやファッションへの不満があった。
いくつか例を挙げよう。

・本
 それまで本といえば聖書とか宗教的なものがほとんどだったが、1700年代からいわゆる「一般的な本」が出版されるようになった。
パミラ、あるいは淑徳の報い」「ガリバー旅行記」「クラリッサ」「カンディード」「トムジョウンズ
 保守的なお年寄り達は、これらをくだらないフィクションの作品で若者を堕落させると考えていた。
 ある人物曰く「若者の多くがロマンス、小説、舞台劇によって道徳的に堕落して、価値のある知識で心を磨くことを妨げられている。親は子供に健康的な食事を与えつつ、子供の心にゴミを与えていることを気にしやしない。」

・音楽・ダンス
 ダンスや音楽もお年寄りの標的だった。
 ある人物曰く「『ワルツ』とかいう卑猥なダンスが宮廷で紹介された。体を密着させて官能的に絡み合うなんて、我が国の女性の特徴である慎ましさの欠片もない。親には、こんな有害で致命的な伝染病に自分の娘を曝させないために警告する義務がある。」

・ファッション
 ファッションもいつものようにお年寄りを苛立たせた。
 ある人物曰く「私達が先祖より受け継いだ活力のある強靭な身体はどこに行ったんだ。こんな女々しくて、自己満で、ガリガリの男たちが、かつての英雄たちの子孫であるはずがない…。」
 また、別の人物曰く「マカロニ*が近づけば、その香水の強烈な匂いですぐわかる。巨大な髪に、小さな帽子、垂れ下がったコートにブカブカのズボン。だけど、服装以上に理解できないのが彼らの作法」
*マカロニは、当時の奇抜なファッションリーダー達の自称(著者注)

 そして、もちろん当時の女性のありようにもお年寄りは不満をもっていた。
 1700年代初頭に動きやすいフープスカートが流行すると、ある作家は 「フープを履いてる女はビッチ」と、そして、現代と同じように「なんで女ってのは男受けしない服が好きかね」とも。
 つまりお年寄りの不満は、細部は変わっても、大まかにはいまと大差ないってこと。


名前: Onequestion0110
>>ThaneOfCawdorrr
 補足すると、当時の「ロマンス」は今の「愛・恋・性」などの意味じゃなく、「ファンタジー」という意味だった。だから、宗教的ではないけど非現実的な作品はおよそ全部ロマンスって言われていた。例えばアーサー王伝説とかも。


名前: OnlyIce
>> ThaneOfCawdorrr
 昔も不良の男は髪伸ばしてたの?


名前: ThaneOfCawdorrr
>> OnlyIce
 いや、何か不満や主張がある男は、むしろ坊主にしたり短髪にしてた。


名前: OnlyIce
>> ThaneOfCawdorrr
 ならマカロニ達の巨大な髪は?


名前: ThaneOfCawdorrr
>> OnlyIce
 かつら


 著者翻訳・引用元:Reddit

 おそらく人類の歴史が続く限り、若者とお年寄りの論争は続くだろう。しかし、現代はかつてないほど人々が流行に敏感で技術の発展が著しい時代だ。それを考えると今のお年寄りの不満は、プラトンや1700年代のお年寄り以上のものかもしれない。しかも、どんなに不満が募っても若者も時代も変わり続けて誰にも止められない。そして、誰もがいつかはお年寄りになることを考えれば、お年寄りの不満にも理解を示してみるのも良いかもしれない。