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【生き物】質問『アリは外飼できますか?』🐜…🐜…

2021年8月27日生き物

 通常ペットと聞いて連想するのは犬や猫だが、虫を愛する人たちもたしかに存在する。もっと言えば、誰しもが子供時代に虫を飼ったことがあるのではないだろうか。

基本的に帰ってくることを期待できない虫

 個人的な経験として、小学校の理科の授業で青虫を育てて蛹にし羽化までを観察するというものがあった。青虫や蛹の間は小さなカゴの中で育てるのに問題ないが、羽化して蝶になればカゴの中では狭い。それになにより子孫を残せない。そのため、羽化した蝶はカゴから解き放たれたわけだが、カゴを離れるのを最後に二度とその蝶と出会うことはなかった。

 そもそも、蝶に帰巣本能のようなものはないそうだ。そしてちょっとキャベツをあげたぐらいでは恩義を感じもしなかったのだろう。それでも、精一杯生きて子孫を残していてくれればよいのだが、蝶でなく他の虫なら、というかアリならどうだろうか。

アリを想う優しい人

 RedditのAskScienceサブは、誰かの科学に関する質問に対してそのことに詳しい誰かが答えてくれる世界版夏休み子ども科学電話相談室だ。そして、そんなAskScienceに投稿された質問の1つが「アリを外に放ったら自分の巣を見つけられだろうか?それとも迷子になるだろうか?」というもの。

 最近の日本では、ペットは家の中で飼うのが地域社会の観点からも動物愛護の観点からも推奨されているところだが、世界を見ると猫についてはかなり広く放し飼が行われており、犬についても一部の地域ではなお行われている。
 家の中という小さな世界ではなくより大きな世界で伸び伸びと過ごしてほしいと願う飼い主心理は理解できる。虫をペットとして飼っている人の中にも、できれば小さなカゴの中だけでなくより広く外で過ごしてほしいと思っている人もいるのではないか。
 だとすれば、外に放った虫がちゃんと食事時に家に帰って来るかが心配なところだ。少なくとも蝶は帰って来なかった、ではアリはどうだろうか?ということで、この質問を取り上げた。
 なお、どうやら質問者はペットとしてアリを飼っていたわけではなく、屋内に侵入してきたアリを外に出したということのようだが、そんな不法侵入アリの安否まで気遣うとはかなり良い人に違いない。そんな良い人の悩みに答えるべく、迷子のアリの専門家達が彼女の質問に答えてくれた!

以下、この質問に対するレディッターの回答

名前: SchillMcGuffin
 アリは通常自分の巣の仲間以外のアリを攻撃するから、そのアリを自分の巣から遠い場所で離した場合には、巣に戻れる可能性は少ないだろう。
 ただ、ある種のアリ(特にアルゼンチンアリ)は、攻撃性が低く自分の仲間以外のアリを受け入れることがあるよ。


名前: Rememberroses(質問主)
>> SchillMcGuffin
 回答をありがとう!もし車の中にアリがいて、そのアリの知らない所で降りることになった場合、すぐ死んでしまわないか心配だっけど、別の巣で養子になれるなんて素敵


名前: Snippy_Snallygaster
>>Rememberroses(質問主)
 とはいえ、ほとんどの種のアリは仲間じゃないアリを見つけ次第殺してしまうけどね。
 でも、アリの種類によっては、女王アリを持たずに働きアリの中に卵を産めるメスがいる種もあるし、そのアリがもしそういう種だったら、自分で新しい巣を作るかも。


名前: tarnok
>> Rememberroses(質問主)
 あなたの優しさに敬意を表するけど、アリは個体としてより全体として考えたほうがいい。1匹のアリが死ぬのは、新陳代謝で人の皮膚細胞が床に落ちてほこりになるようなものさ。
 アリのニューロンは20万個で、人間には70億個もある。3500倍の差だ、アリはロボットみたいなもんさ、そしてあなたのPCのCPUははるかにアリより高性能だよ、だから悲しまないで。


名前: R3volv360
別の質問についての回答だけど→
https://www.reddit.com/r/askscience/comments/rdg3g/what_happens_if_an_ant_is_released_outside_in_a/
>アリは巣に帰ろうとしてフェロモンの痕跡や目印を探す。
>働きアリの使命は1つで、その使命は巣の中や近くじゃないとできないものだ。


名前: Rememberroses(質問主)
>> R3volv360
 ありがとう!あのアリが巣に帰ることができることを願ってます。


名前: oodex
 アリは匂いを使って、偵察アリが見つけた餌までたどり着く。その匂いはたしか数分しか持たないから、偵察アリが遠くに行き過ぎると、他の偵察アリの匂いを運良く発見できるまでその偵察アリは巣に戻れない。いわば、熱帯雨林に放り込まれた人にヨーロッパまで帰って来いというようもん。
 しかも匂いに頼りすぎてデススパイラルに陥ることがある。つまり、偵察アリAが偵察アリBの匂いについていって、偵察アリBもまた偵察アリAの匂いについていくせいで、ひたすらグルグルと輪のように歩き続ける。それが時には数千匹で行われることもある。ただ、実際にはランダムな動きもするから、本来のあるべき道に戻って、通常デススパイラルのせいで餓死したり潰されたりはないけどね。
 質問に戻ると、そのアリは、匂いを求めてランダムに歩き回って、みつからなければ捕食されたり餓死されたりするだろう。でも、匂いを見つけられないことを願った方がいい、もし見つけたらたくさんの軍隊アリを連れて戻ってくるかもしれないから。


著者翻訳・引用元:Reddit

 どうやら、運良く巣の近くに放られた場合でなければ巣に帰るのは難しそうだ。ただ、この投稿主が自宅に侵入したアリを自宅の外に放おったにすぎなければ、そのアリが巣に帰還できることも十分にありそうだ。
 ところで、レディッターの回答中にアルゼンチンアリの話がでてきたが、日本にも既に侵入してきており、特定外来生物として駆除の対象のようだが、どうやら完全に駆除することは難しいらしい。

 アルゼンチンアリについて一部wikiから引用しておく
 「本種の根絶は容易ではなく、専門家ですら不可能としている。おそらく効果的な駆除法は未だに見つかっていないものと思われる。というのも、効果的に駆除できるのならこんなにも世界中に広がることはないからである。また情報源によって内容が異なるのも有効な駆除法がないことを窺わせる。」
 「侵入地域における本種は、個体間の遺伝的多様性に乏しく均一に近いので、異なる巣に属するアリであっても互いに攻撃したり争ったりしないことが知られている。通常は別の巣から来たアリは寄ってたかって袋叩きにされ殺される運命なのだが、本種が侵入した地域では、ある巣に属するアリが他の巣に侵入しても、そのアリは攻撃もしくは排除されることなく、その巣の一員に納まることができる。こういった性質があるため、侵入地域では本種の巣が一定の間隔を置いて連続する場合、それらの巣は同じ集団(コロニー)に属する群れのようにふるまう超巨大コロニーとなる。本種が侵入したヨーロッパやオーストラリアにおいては、その直径が100kmを越す超巨大コロニーが発見されたといった、信じがたい報告がある。」