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【宇宙】火星の特異な環境は人類の進化を促進しニュータイプを生みだすだろう

宇宙,未来

 これまで宇宙移民を考える際の最大の問題は、そもそも"どうやって宇宙に行くのか"であった。しかし、もはや宇宙旅行が当たり前の時代が目の前に来ている現代では、次の問題、"移住先の環境"が問題になってくる。

 スペースコロニーにしろ、テラフォーミングにしろ、スーパーアースにしろ、それらは人類は地球環境以外では生存できないということを前提とした、地球と異なる環境を地球と似たものに構築、改変したり、あるいは地球に似た環境を見つけるためのアイディアである。
 だが、人類そのものが宇宙に進出したときに非地球環境に適応できるなら、わざわざ地球に似せるべき理由もないかもしれない。そして、その可能性は十分にあるようだ。

急速な自然淘汰が新人類を生み出す

「『火星の環境が地球と大きく異ることを考えると、自然淘汰がより強力に推し進められると考えています』と、ライス大学進化生物学者スコット・ソロモン氏は語る。それは、地球から5,500万km離れた火星に移民する場合、地球と比べて高い放射線量、低い重力、異なるライフスタイルの中で、人類の大きな進化が促される可能性があるということだ。

 人類が火星に植民した時、どのように進化が生じるか。そのために最も重要な要因は、どれだけ隔離された環境になるかである。つまり、人々が1世代や2世代毎に火星に行き来するような状況であれば、地球出身者の遺伝子が火星移民者に入り込み、遺伝的変異の影響を抑制することになるだろう。
 他方、火星移民者が地球出身者から隔離された状況が生じれば、その人々の進化のスピードを早めることになるかもしれない。ソロモン氏曰く、『適切な状況であれば数百年で十分かもしれません。』

 地球においても地域的に隔離された人間集団は、その環境の状況に効果的な特性を発現させる。ただし、これは進化というよりも、人類種としての幅の中でその環境に合わせて大きさ、行動、姿をとっているにすぎず、新種に進化しているとはいえない。

 それが火星ではどうなるだろうか。
 火星の比較的強い放射線量は、火星生まれの人々の遺伝子変異率を上昇させる可能性がある。いかなる突然変異かはランダムであるが、火星環境に効果的な変異であれば、次世代に受け継がれる可能性が高まる。
 さらには、第一世代の火星移民者であっても、その地球とは異なる大気・重力によって、地球人とは身体的に顕著な違いが生じる可能性もあるという。

 また、火星では、より自然淘汰が進むと考えられる。火星の重力は地球の3/8であるが、これは直感に反して小さく骨太の人々のほうに有利である可能性がある。低重力によって高く細い人々の弱った骨格が出産時の危険を増幅させるからだ。
 そして、高い放射線量は、地球上でもメラニン色素によって紫外線に強くなるように、肌の色や視力などに影響を与える可能性がある。

 火星で生まれるであろう新しい文化も、長期的な進化に影響を与える可能性がある。つまり、地球と異なる食生活を代々繰り返せば、消化器系の進化を促すことになるかもしれない。

 エピジェネティクス、つまり後天的な遺伝的形質の獲得も進化に関わる可能性もある。例えば、双子の宇宙飛行士、マーク・ケリー氏とスコット・ケリー氏について、スコット氏が1年間宇宙で、そしてケリー氏がその間地球で生活した後に遺伝子を調査すると、スコットさんに遺伝子に変化が生じていることがわかっている。

 このように地球とは異なるレベルの自然淘汰の発生が予測される火星ではあるが、CRISPRのような遺伝子編集ツールの進歩により、もはや自然淘汰さえ必要としないかもしれない。つまり、火星を行き来する前後に、遺伝子操作をすることも可能なのだ。
『人々が火星環境に適応するためは、遺伝子操作をすることが強力な手段になるかもしれません』と、ソロモン氏は語った。」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

 最終的にマンアフターマンの世界に話が大転換したが、まぁ…うん、それもまた良し。

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: mark-haus 7
 自然淘汰よりも人為的操作による肉体改造による適応の方が遥かに可能性が高いように感じるが、その場合選択圧はあまり意味がなくなるだろうか?


名前: DigDux
>>mark-haus
 より高い可能性は、これまで地球で行ってきたように自分達の住みやすいように環境を変えてしまうことだろう。
 自然淘汰よりも人類による環境変化の方が遥かに高速だから、自然淘汰が環境変化より優勢になるとは思えない。


名前: ZedTT
>>DigDux
 しかし、重力を変えることは難しいんじゃないか。


名前: AZORxAHAI
>>ZedTT
 うん、重力は人類の宇宙移住にとって最も大きな問題だ。
 0G環境の人類への影響についてはかなり分かっている反面、1/3Gや、あるいは遠心力を用いた疑似1Gにおける長期的な影響は今の所推測するしかない。
 大問題となるか、あるいは案外なんの影響もないか


名前: yogoo0
>>AZORxAHAI
 1/3G環境は老後にはいいかもよ。
 地球には戻れなくても30代には戻った気分になれるかも。


名前: IcanHasReddThat
 面白い話だけど、人類の進化について非現実的な仮定が多すぎるように思える。
 そもそも進化は数万数十万のタイムスケールの話だし、そこに適者生存という一貫した要素も必要で、むしろ現代人類社会は、その逆方向に技術を推し進めてる。
 例えば、遺伝子変異に意味のあるレベルの放射線量を何世代にも渡ってあびるよりも、人類はより良い放射線シールドを開発することに関心を持つだろう。


名前: lindstrompt
>>IcanHasReddThat
 適者生存という言葉は、自然淘汰に関する用語じゃないよ。その理論をよくわかってない経済学者が考案した言葉。
 人類は別に地球環境に最も適応したから今があるんじゃなく、自分達のために地球環境を変えるから人類の今がある。
 火星移民者は膨大な時間をかけて地球人とは異なっていく部分もあるだろうけど、それでも彼らはまだ人間だし、実際にどこがどう変わるか予想しようもない。


名前: der_innkeeper
 この話は、自然淘汰が人類に対して未だに強い影響力を持っていると仮定しているようだ。


名前: ZDTreefur
>>der_innkeeper
 性淘汰は現在においても人類の進化に関する自然淘汰による影響の強い部分だよ。
 まぁそうは言っても、火星に移住したからって、突然女性たちが身長の低い男性を好みだすとも思えないが。


名前: StinkierPete
>>der_innkeeper
 選択圧の影響は低くなったけど、全く無影響になったわけではない。


名前: ErikTheAngry
>>StinkierPete
 より良い医学は誰でも生き残って子孫を残しやすくし、優しい社会は厳しい自然を生き残る特性から人々を遠ざけ自然淘汰を阻害する。
 例えば500年前と違い現代では身体障害があっても、医療や社会的フォローによってほぼ普通に生活することができ、子孫を残すことができるようになっている。おそらく火星でも同じことになるだろう。


名前: StinkierPete
>>ErikTheAngry
 私も現代社会が我々の祖先と同等の選択圧が生じていると思っているわけではない。
 ただ、現代においても、子孫を残す前に様々な理由でもって亡くなる人はたくさんいる。


名前: Joseluki
 この進化の仮説は、バクテリアのような単純な構造の生命体になら適用できるかもしれないが、人間の場合には、子孫を残すまで成熟する前に癌で死ぬだろう。


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit

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