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【未来】環境適応型の未来都市は、メタリックではなく木目を愛する

ヨーロッパ,未来,環境

 SF作品における未来の都市のイメージと言えば、超高層建築が立ち並び、その間を空飛ぶ車が駆け抜けるというような、メタリックでサイバーパンクな世界観が定番であり、実際、ドバイ等を見ていると、そういう方向に進んでいるようにも見える。

 だが、環境問題が重大な関心事になっている現代においては、未来の予想も変わりつつあるようで、スウェーデンの都市シェレフテオは、これまでとは違う未来の都市のモデルケースになるかもしれない。

シンプルイズベスト

「環境に配慮した未来の姿が気になるのなら、スウェーデン北部の亜寒帯の小さな町シェレフテオが答えを教えてくれる。
 シェレフテオは、水力・風力による100%の再生可能エネルギーで運営され、また、年間12万トンの電子廃棄物をリサイクルし、その時に生じる余剰熱を町全体の暖房システムとして利用する。

 そして、この町には、そのCO2削減の功績を示すにふさわしい記念碑がある。この文化センターとその上にそびえる20階建てのホテルは、木材を使って何をなせるかの指標であり、9,000トンの炭素を大気中から蓄えることができる。

画像引用元:こちら

 それを実現した技術は驚くほどシンプルだ。主な材料は、集成材直交集成板で、集成材は、重量比で鋼やコンクリートを上回る耐荷重を持つことから、主に建物の骨格部分に使われ、直交集成板は、全方向に強く、主に壁や床スラブに使われている。また、構造用集成材の性質により、むき出しのままにしておくことができるため、塗りや装飾をせずにすみ、そのため、鉄骨やコンクリートを使用するよりも工事期間を1年間短縮することができた。

 これらの木材は、現場から半径60km以内で伐採されたもので、工場で加工され、現場ではさながら巨大な模型のようにボルトで組み立てるだけだった。その結果、トラックでの材料運送も約90%削減され、現場での廃棄物もほぼゼロだった。

 また、火災時における安全性にも配慮されている。直交集成板は、そもそも着火しにくい性質の素材だが、さらに、片面4cmの保護層を設け、着火した場合にはこの部分が炭化して、120分間構造を保護することとができる。

画像引用元:こちら

 とはいえ、このような木造建築は、シェレフテオの木材産業のプロモーションにすぎず、他の場所では難しいようにも思える。しかし、この建物の建築設計事務所White Arkitekterのロバート・シュミッツ氏は、同じことが森から何百マイルも離れたところでも可能だと強く主張する。

『我々は、CO2排出削減効果を損なわないまま、この建物の材料をどこまで輸送できるかを研究していますが、おそらく、仮に輸送のために地球を2週しても建物のカーボンニュートラル性は維持されると考えています。』と、同氏は答えた。」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: Villamanin24680
 この記事と技術は面白く興味深いけど、これらの建物が火災のみならず、地震、洪水、嵐などの自然災害に対してどれだけ耐久性があるのだろうか。


名前: Avarus_Lux
>>Villamanin24680
 この手の建築物については、代替建築材料の耐荷重性能を考慮して建築され、既存の建物と同じかそれ以上の強度があるのであれば、多くの状況において既存の建物と同様の性能を発揮できるとは思う。
 ここでのより良い質問は、”既存の建物と比べてどれぐらいの速度で老朽化するか”、ということじゃないかな。


名前: Rhamba 1
>>Villamanin24680
 スウェーデンでは体感できるほどの地震はまず起きない。
 嵐や洪水については詳しくはわからないけど、おそらくはその部分でも他の地域と比べればかなり穏やかかと。


名前: NINTSKARI
>>Villamanin24680
 技術としては面白いけど、木造建築は、上に伸びれば伸びるほど累進的に費用がかさんで行く。
 たしかに、北欧では木造の高層建築を行っていこうというブームがある。でも6~8階を超える木造建築を作るのに必要な技術が不十分で、建築費が高騰している。
 記事のプロジェクトは、そのブームの極端な例で、こういったバカなことが住宅の高騰を生んでいる。

 環境としては、スウェーデンでは強い地震がまずないから、たしかに国中どこでも同じものを作れるだろうけど、コスパが悪すぎる。まして、外国の危険な地域では無理だろう。

 記事では、材料が主として木材であることから環境に配慮されていると誇張されているが、長い目で見れば木材もまた炭素サイクルから逃れるものではない。 建物もいつかは取り壊され、建材は埋められたり燃やされたりして大気中にCO2が帰ってくる。
 もちろん木を使うことは良いんだけど、だからってなんでもかんでも使うのが良いとは言えない。

 木造建築は、高価で、寿命が比較的短く、維持費も高い。そうした理由から、実際フィンランド政府は、高価すぎる木造建築プロジェクトへの支援を停止した。


名前: Dirks_Knee
>>Villamanin24680
 自分が気になるのは、害虫や腐食についてで、木材を守るために必要な化学薬品によって、どんな環境的利益も相殺されるのではないかと思っている。


名前: warsuler
>>Dirks_Knee
 今日日その手の化学薬品はいらない。構造内部には熱処理され乾燥した木材が使用されて、外部には無処理の木材が使用される。


名前: dunderpust
>>Dirks_Knee
 コンクリートにもまた有害な排出物があるから、それだけではCO2削減の利益を相殺しないだろう。
 それに築100年の木造住宅もあるし、なにかしら方法ははずだ。


名前: Dirks_Knee
>>dunderpust
 長きに渡って維持されている木造建築は、たえず腐食した部分を取り替えながら丁寧にメンテナンスされている。
 おそらくだけど、この記事の建物にもそういう計画があるんじゃないかな。
 ただ、このような大きな建物の場合、部品を交換していくための必要な技術的努力は、普通の住宅とは比べ物にならないほど大変だろう。


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit