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【南アジア】バングラデシュは、国教(イスラム教)を放棄し世俗国家に向かう

南アジア

 バングラディシュが国教を放棄するらしい。バングラデシュは、1億6000万を超える人口の内約9割がイスラム教徒であり、イスラム教を国教としている。

 近年、トルコ・エルドアン政権のイスラム教への傾倒ロシア・プーチン政権のロシア正教会との接近インド・モディ政権のヒンドゥー教至上主義的動き等、世俗国家(国教を持たず政教分離を掲げる国)における宗教化ないし宗教との接近が目立っていた中で、バングラデシュはどのような理由で国教を放棄し世俗国家に向かうのだろうか。

過激派の台頭の中での世俗化

「過激化するイスラム主義に対抗するために、バングラデシュのシェイク・ハシナ首相は、1972年の憲法に戻ることを決定した。
 同国ムラド・ハッサン広報相によると、この改憲案は議会に提出され、可決される見通し(連立与党が議会で280/300議席を占めるため)で、この改憲案の施行により、バングラデシュは国教を放棄することになる。
 ムラド広報相は、『建国の父、ムジブル・ラフマンが国に捧げた1972年の世俗的な憲法に戻ります』、と語る。

 1975年のクーデーター以降、バングラデシュは宗教化されていき、特にフセイン・ムハンマド・エルシャド将軍による軍事政権下の1988年改憲では、イスラム教を国教とすることを宣言した。このような改憲により、パキスタンとの内戦後独立したばかりのバングラデシュでは急進的なイスラム主義が増加していった。

 今回のムラド広報相の声明も、ヒンドゥー寺院がイスラム過激派によって襲撃された日になされた。この襲撃は、ヒンドゥー教の神の像の足元にコーランが置かれている写真と共に、ヒンドゥー教徒はイスラム教を侮辱しているとして攻撃を扇動する文章がSNS上で広まったことにより始まった。
 その結果、ヒンドゥー教徒5名と、警察の発砲によりイスラム教徒4名が死亡、また多数のヒンドゥー教の寺院などが破壊された。これまでに140人が逮捕され、内6人は、前述の写真に関与しているという。

 ハシナ首相は、街頭抗議活動によって軍事政権を崩壊させたが、これまでに19回の暗殺未遂を生きのびている。
『ハシナ首相に感謝しています。他の誰が過激派による攻撃の中で世俗的憲法に戻す勇気があるでしょうか』と、ラフマン元首相一家のほとんどが殺された1975年クーデターについての著書を持つスハラニャン・ダスグプタ氏は語る。その一家殺人で唯一生き残ったラフマン元首相の2人の娘の内の1人がハシナ首相である。

 ハシナ首相は、過激派に対抗する措置を約束するとした上で、以下のように語った。
『我々はムジブル・ラフマンの理想に従います。世俗的な国で、あらゆる宗教の人々が共存していかなければなりません。信仰は個人的なものかもしれませんが、祭りは普遍的なものです。バングラディシュの人々は、皆で祭りを祝ってきました。』

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: urOni-chan
この国はシャーリア法をもっているわけでもないし、国教なんてどうでもいい、存在し続ける意味がない。


名前: AlternativeNo1248
いいんじゃない。でも憲法なんて所詮ただの紙切れ、実際に政府が世俗的にならなければなんの意味もない。


名前: FullNefariousness310
世俗主義と政教分離そのものは支持するが、でも今は最悪な時期だ。これは事態を悪化させるだけだ。


名前: BANKMAN9117
>>FullNefariousness310
いや、いまこそが最高の時期だ。
あなたのいうことは、”犯人が武装しているから警官が犯人を捕まえるのには最悪な時期だ”と、言っているようなものだ。
もしそうなら、犯人は永遠に武装解除しないだろうし、永遠に暴力を続けるだろう。


名前: Bowser384
>これまでに19回の暗殺未遂を生きのびている。
(笑)ハシナはバングラディシュのトランプだな、きっとバングラディシュを再び偉大な国にしてくれるだろうよ。


名前: SHlevels
今、一触即発の状況で世俗国家に戻すことは、政権にとって短期的に悪いことだが、長期的に見れば良いことだ。
人々は「世俗的」というワードに混乱しているが、個々人は信じたい宗教を信じればよく、それは国が世俗的であることとは関係ない。


名前: Bowser384
ハシナが死ぬ前にこれをやり遂げてほしい。
息子が後を継ぐかもしれないが、ハシナほど効率的にやれる保証はどこにもない。
今回の事件もそれを裏付けるものだ、あれはイスラムの妨害工作に違いない。


名前: tonne97
>>Bowser384
そもそも息子が継ぐとは思わないが


名前: Bowser384
>>tonne97
じゃーハシナが死んだらバングラディシュはアフガニスタンになっていくだろう。


名前: josephcrios
>>Bowser384
そもそもなんで息子がハシナを継ぐと思っているんだ?
バングラディシュは帝国ではなく共和国で民主国家(少なくも制度上は)だ。
それに、彼女の現在の閣僚やベテラン議員達は、息子が後を継ぐこと望まないだろう。
2041年までは無理だろうが、ハシナの健康は依然良好だ。


名前: dip2leo
これは酷いことになると思う。むしろ政府は暴力を煽っているとしか思えない。
宗教コミュニティを教育することが、当面は最も効果的だと思う。


名前: areeb08
国民の大多数はこれを受け入れないだろう。さらに、今の国の状況は悪化していくかもしれない。
この国では理屈通りにはいかないのが普通だ。 そんなバングラディシュを”世俗的”になんて無理なのさ。


名前: rezwan09
西洋諸国のように政教分離を推し進めていくべきだ。宗教は個人の信条であって政府には必要ない。


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit

 バングラデシュ人の中でもかなり意見が分かれるもののようだ。