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【生き物】象牙狩りのため牙を持たないアフリカゾウのメスが増加、これは進化か?

アフリカ,生き物

 地球上で最大の陸上動物であるアフリカゾウ、成獣になればおよそ自然界に天敵が存在しないが、生息地の開発と象牙目当ての人間による狩りによって、1970年代の推定270万頭から2016年には推定40万頭前後までその数を減らしており、現在絶滅危惧種に指定されている。

 このアフリカゾウに今急激な進化(?)が起きているようだ。簡単に言えば人間の象牙狩りから生き残るために、牙を持たないという進化だ。

自然淘汰といえるのだろうか?

「プリンストン大学進化生物学者シェーン・キャンベル氏は、ある朝YouTubeでアフリカゾウに関する動画に奇妙な傾向があるのを発見した。それは、モザンビークゴロンゴーザ国立公園のメスのゾウの多くに牙がないということだ。

 モザンビークは、1977年から内戦に突入し、両陣営ともに資金調達目的で象牙狩りをした。その結果、1992年までにゴロンゴーザ国立公園ではゾウの数が90%異常減少し、この間に牙のないメスが3倍ほど増え、メスの2頭に1頭は牙を持たなくなった。

 内戦が終息した後、生まれつき牙のないメスの割合は幾分減少してはいるが、それでも内戦前に牙を持たず生まれるメスが1/5ほどであったのに対し、1995~2004年の間では1/3と上がっており、このことは、象牙狩りがこのような変化をもたらしたことを示唆している。

 なぜメスだけの現象なのだろうか。
 ゴロンゴ
ーザ国立公園外のアフリカゾウにしても牙のないオスというのは、あまり確認されていない。これは、ゾウの性別と牙の有無に遺伝的関連性があることを示唆している。
 そこで研究者らは、同国立公園内の、牙を持つ、あるいは持たないメスゾウの遺伝子を調査、その結果、無牙の原因と思われる”AMELX”という優性遺伝子を特定した。

 このAMELX遺伝子は、母親からX染色体上で子に受け継がれるもので、人間にも存在し、人間の場合この遺伝子が欠損していると、女性の場合、歯がもろくなり、また成長が阻害される。一方、男性がこの遺伝子を欠損している場合には、通常死んでしまう。
 研究者らは、アフリカゾウでも同様のことが起きており、AMELX遺伝子が欠損したメスは牙の喪失を、オスは死亡しているのだろうと考えている。

 キャンベル氏は、この傾向が、アフリカゾウの生態系全体に影響を与える可能性を危惧している。
『彼らにとって牙は、樹皮を剥いだり、ミネラルを掘り出したり、地下水を発見するための重要な道具です。それがなくなれば、行動を変化させねばなりません。樹皮を剥いだり、木を押し倒したりできなくなるでしょう。』

 ゾウだけではない。他のサバンナの動物達も、ゾウのそれらの活動に依存して生きている。
『これは生態系すべての進化の道筋が人間の活動によって変えられている一例と言えるでしょう。人類は、これまでの5つの大量絶滅の次に最も進化圧力を加える存在と言えます。』
『密猟がなくなっても、牙を持たないメスの割合が2%に戻るには5~7世代かかるでしょう。それは問題を引き起こした時代よりもっと長い時間が必要だということです』と、キャンベル氏は語った。」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: thebelsnickle1991
原論文
>密猟による個体数の減少の中、牙のない方が生存に有利となった。…調査により、牙の遺伝パターンは、X染色体上の優勢の連鎖性男性致死形質であった。…この研究は、キーストーン種において密猟を媒介として生じた急激な選択による顕著な形質の喪失が行われた証拠を示すものである。


名前: shitsu13master
ここ最近起きたことなのか?1800年代から象牙狩りなんて大量に行われているよね?


名前: Matador32
>>shitsu13master
人類は自然が20万年かけてすることを200年でやり遂げた!


名前: wolfie379
>>Matador32
さらに酷いんじゃないだろうか、アフリカゾウの性成熟は10~12年だから、200年というとたった20世代だ。


名前: Skateparkgirl 7
>>wolfie379
ところで、性成熟から実際の妊娠までが時間がかかるのって人間だけなのかな?


名前: Raygunn13
>>Skateparkgirl
専門家じゃないけど、そう思う。それが可能なのは高度な社会生活ができる人間だけだろう。
生殖サイクルをあえて遅らせるという選択肢がありうるのは、その生活水準故に生殖活動以外に満足を見いだせる人間の特権だろう。
さらに言えば、生殖のタイミングの損得を考えられる知能を持っているという事実もある。


名前: ScipioMoroder
>>Skateparkgirl
種によっては性成熟後も実際に独り立ちするまで(亜成人間)は生殖活動を控えるものもいる。
とはいえ、亜成人間を超えてなお生殖を遅らせる可能性を持つのは人間だけじゃないかな。


名前: WholesomeRuler
>>shitsu13master
うん、だが急激な進化はこの数十年で起きている。


名前: epileftric
>>WholesomeRuler
進化論的な見地でいえばとてつもなく早い


名前: pattykakes887
>>epileftric
象の生殖周期の長さを考えるとね


名前: LatrodectusGeometric 2
>>pattykakes887
あぁ象の妊娠期間は2年ほどだ。


名前: qbert3438
>>epileftric
うん、象の生殖サイクルを考えると、なにか他に要因を考えてしまうな、ちょっと異常すぎる。


名前: jungles_fury
>>qbert3438
まぁ生存者バイアスということだろう。


名前: jhaluska
>>epileftric
そうだけど、選択圧が大きすぎるというのもまた事実


名前: tektite
これって進化なの?それとも人為的選択?


名前: billtrociti
>>tektite
進化とはいえると思うよ。その進化の原因について人間の影響が大きいというだけで。
基本的に生物種の進化は、他の種からの影響によって生じる。例えば、生息域に新しい捕食者が現れたら、生き残る性質を持っていた個体だけが遺伝子を広めることができたりさ。
人間はたしかに他の種で選択的繁殖をするけど。これは進化の過程への影響力の行使ではあるけど、まだそれは進化だ。


名前: Raygunn13
>>billtrociti
自然淘汰と人為的淘汰の違いは、人為的淘汰は、人間の故意をもって行われるということ。
今回の件についていえば、牙のない象の増加は人間の意図していないものだ。
淘汰圧が人間の活動というだけで、人為的淘汰そのものではない。


名前: ImDisMany
恐ろしい密猟者によって、私達は進化論の決定的な証拠を手に入れられるかもしれないな。前向きに考えよう。


名前: binarysingularities
>>ImDisMany
いやとっくに証明されているから。それは犯罪者のお陰ではなく、自然を愛しそこから学びたいと思って研究してきた人々のお陰でね。


名前: CosmicSeafarer
>>ImDisMany
ただ、何れにせよこれはミクロな進化で、マクロな進化はまだ証明されていないという人もいるだろう。


名前: 2Punx2Furious
>>ImDisMany
進化論を証明するための証拠はいくらでもある。否定する人々は証拠を気にしないので無意味だが。


名前: afos2291
これが自然淘汰というものなのだろう。これによって結果として象が保護されることを願うよ。
象牙の魅力自体が昨日今日突然なくなるわけはないからね。象牙を無くすことが彼らを絶滅から救うのだろう。


名前: MaxAmsNL
>>afos2291
自然淘汰なのかな…
原論文を読むと彼らはそれを、”人間が介在した選択”と呼んでいる。
それは厳密には自然淘汰なのかもしれないが、人間の押し付けた淘汰だ。


 

著者抜粋翻訳・引用元:Reddit

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