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【健康】救急退院が睡眠不足の時、患者への共感性が損なわれる

心理学,生活

 睡眠不足は、ありとあらゆる不健康の元凶ともいえるもので、それは身体だけではなく心をも蝕むということは、誰でも経験的に知っているのではないだろうか。

 そうは言っても自分が睡眠不足だからといって、誰か他人の人生を大きく歪めてしまうような状況に出くわすことは通常はない。しかし、特定の状況や職業、例えば救急医療に携わる人々が患者を診ている時に睡眠不足である場合には、単純なミスが増えるということだけではない危険があるかもしれない。

寝不足じゃない救急隊員をお願いします

「私(記事執筆者)は、認知神経科学者であり、睡眠不足時に、反応速度、記憶力、問題処理、計画性、マルチタスク、感情調整、理解力がどのように低下するかを焦点に当てて研究を行っている。

 睡眠不足が気分や感情に影響を与えることはよく知られている。気分と感情は同じものと思われがちだが、気分は長続きせず、特定の出来事と関連性がなく、良いか悪いかのどちらかである。
 一方、感情は、状況や他者に対する学習された反応で、感情には様々なあり方や強さが存在する。

 自分自身の感情を理解することは難しいが、他者の感情を理解するのはどうだろうか。共感とは、この他者の感情を理解する能力であり、他者の立場になって物事を考えることである。
 2014年、他の研究者らと共に、一晩睡眠を取らない場合に共感能力にどのような影響を与えるかを明らかにする研究を行った。

 調査は大学生を対象に行われ、まず普段どれぐらいの共感能力をもっているかを全員テストし、次に、1つのグループには一番睡眠をとらせずに過ごさせたあとで再び共感能力のテストを行い、睡眠をとったグループのテストと比較した。

 そのテストでは、ポジティブな状況(笑ったり踊ったりしている人等)、ネガティブな状況(痛みを感じている人等)、どちらでもない状況(座っているだけの人等)の人々の画像を見てもらい、そこに映る人々の気持ちを参加者に説明してもらい、次にその時の自分の感情の強さも説明してもらった。

 その結果、一晩睡眠をとらなかった学生は、そうでない学生と比べて、ネガティブな状況にある人々への共感度が低下していることが判明した。

 他の研究により一時的でない慢性的な睡眠不足も他者への共感能力の低下と関連していることも分かっており、そのような慢性的な睡眠不足状態にあるグループの1つが救急隊員である。
 救急隊員は、強い心身の傷を抱えている患者に最初に対応する立場であるため、患者に共感することは彼らの職務の重要な一部をなす。

 そこで、先の学生を対象とした調査と同様の調査を、5年以上の職務経験のある救急隊員と、将来救急隊員になるために励んでいる訓練生とに行った。

 その結果、救急隊員は、訓練生と比較し睡眠の質が悪く、かつ共感能力が低下していることが分かった。また、救急隊員からは、長年の睡眠問題や患者の痛みに対して感覚が鈍感になっていること等の経験談が語られた。

 心的外傷後ストレス障害(PTSD)に罹患すると、感情の麻痺、共感性の欠如、睡眠障害などの症状が現れる。そして、救急隊員は通常の人の場合の2倍、約22%の人が、一生のどこかでPTSDを一度は発症すると言われている。

 私達の研究によって、過労状態の医療従事者は、そうでない場合と比べて、患者に対する共感度が低いことが分かっている。コロナパンデミックは、医療従事者等の不眠症、うつ病、PTSD等を増加させた。これらの研究は、医療従事者が患者に対して最善の努力をするためには、必要な休息を確保する必要があることを示している。」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: MartinSchou
24時間以上の連続勤務が平然と行われていることが理解できない。
私の国ではトラック運転手は1日10時間以上働くことが許されていない。
なぜならそのような状態は飲酒運転と同じぐらい危険であると認識されているからだが
にも関わらず医療従事者に関してはそれ以上働いても問題ないと考えている人々もいる。


名前: zanderkerbal
>>MartinSchou
24時間勤務は、ほとんど寝ないコカイン中毒者によって考案され、医学生を奴隷のように働かさせるシステムだ。


名前: therealone81
20年消防レスキューで働いてきたが、こういうのはバランスの問題だと思う。例えば小さな仮眠をとることは役に立つ


名前: docere85
緊急救命室ERで16時間勤務を14連続したあとにたしかに共感性に影響があったと思う…
もうただただ寝たいという気持ちが頭を支配していた。


名前: charging_chinchilla
>>docere85
ERで働きたいって人が不足しているのかな?
なぜこれほどERで働く医師や看護師について異常なシフトで働くことが当然となっているのか理解できない。
皆が適度な睡眠をとれるほど人が足りてないのかね。


名前: gotthavok
>>charging_chinchilla
カナダの話だけど、保守的な政治家が医療費がかかりすぎていると言って財源を絞るため、十分なスタッフが雇われていない。
スタッフが足りなければ当然一人ひとりの労働時間が増えていく。
そしてその政治家は”看護師達は稼ぎすぎている”といってますます削減しようとしている。


名前: DropBearsAreReal12
>>gotthavok
彼らは2倍の時間働き2倍の努力をしているが、それでも2倍の給料をもらっているわけではない。


名前: theluckyfrog
自分も重度の不眠症で、効き目のある薬が見つかるまでは3日で10時間ぐらいしか寝てなかった。
あの頃は、本当に他人への共感なんて無かった。目の前で人が死んでも何も思わなかっただろう。
感情がなくなっているのは自分でもわかっているし、そしてそれをなんとかしようという感情もなかった。


名前: JessieJames0685
これはちょっと怖い話だね。不眠症で最も影響を受ける人々は、他者への共感性を持つことが重要な人々だ。


名前: Square-Run8406
>>JessieJames0685
しかも二重苦。眠れないと共感できずに、患者を不必要に苦しませる。
共感できると罪悪感で今度は眠れなくなる。


名前: ABigMoo
ADHDの人々は、中々夜に気持ちをオンオフできない。それゆえに不眠になって共感性を失ってしまう人々もいる。
自分もADHDで、幸い良い薬があったから、お陰で他人に強く共感できるようになった。
これは、リラックスできるための十分なエネルギーを得られるようになったからだと思う


名前: ohgodnopleasewhy
>>ABigMoo
私もそれを考え精神科に行ったのだが…
初めて行ったときに医者は私を薬物乱用者だと思ったようで それに腹がたち、以降2度と行っていない。


名前: dragonflyzmaximize
>>ABigMoo
自分もADHDなんだけど、薬を飲むと集中力は高まる反面眠れなくなってしまう。


名前: shmegana
夫が法執行機関で4年近く夜勤を続けている。でも、子供がいるから休日は普通のスケジュールに合わせなければならないし
夜勤前後の日中に裁判所に行かなければならなかったりするため、本当に体調が悪くなっている。


名前: Amish_Juggalo469
これは、医療従事者の多くがブラックジョークを好む理由を説明しているだろう。


名前: SkepticDrinker
>>Amish_Juggalo469
トラウマがある人はその傾向があるのだと思う。


名前: robeph
>>Amish_Juggalo469
誰もがブラックジョークが好きで、それは共感性の問題ではない。
自分について言えば、最近トラウマになることがあった後に、カウンセラーからユーモアを積極的に行うよう言われ、実際に助けられた。
ブラックジョークもユーモアの1つで、ユーモアには色んな感情を活性化させる機能がある。


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit