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【北米】カナダ・トロントでは、ノーベル平和賞受賞者がキャンセルされる

北米

 以前、カナダでの焚書についてのニュースを紹介したことがあるのだが、今回それと関連性を感じるニュースがあったので紹介したい。

 現在ドイツ在住のイラク人ヤズィーディー教徒ナーディーヤ・ムラードさんは、自らもISIS(ISIL)に誘拐された経験がある人権活動家であり、2018年にはノーベル平和賞を受賞された方で、自叙伝”THE LAST GIRL イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語”という本も出版されているのだが、今回この本に関連してカナダ・トロントの教育委員会との間に問題が生じたようなのだ。

目をそむけ続ければ解決する問題ならそれも一つの手だが…

「トロント学区教育委員会(TDSB)が、先住民に対して“侮辱的”であるとして、5,000冊の本を廃棄してから3ヶ月たった今、今度は、ノーベル平和賞受賞者ナーディーヤ・ムラード氏を招いて行うイベントをキャンセルした。

 来年2月に行われる予定であったこのイベントは、ムラード氏の著書“THE LAST GIRL-イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語”について、著者を交えて生徒達が議論を行うというものであった。ムラード氏は、2014年、彼女が19歳であったときにイラク北部に侵入していたISISによって性奴隷として誘拐された過去を持っている。

 TDSBは、この本について、『イスラム恐怖症を助長』し、イスラム教徒の生徒を『不快にさせる』可能性があるとする。また、TDSBの広報担当者は、『公正部局によってこの本の審査・承認がなされていないという点で誤解があったようだ』とも説明している。

 今回のイベントの企画者でブッククラブ“A Room of Your Own”を運営するターニャ・リーさんは、TDSBからこのようなキャンセルを受けたのは初めてだとした上で、『これはISISについての話しです。それはテロ組織です。一般のイスラム教徒についての話しではありません。TDSBはその違いを認識する必要があります』と、語った。
著者注:この記事だけでははっきりしないのだが他の関連記事などと合わせて読むに、今回のTDSBによる”キャンセル”とは、このリーさんが企画したトロント学区内の生徒向け読書会イベントに学区の生徒が出席することを許可しない、TDSB後援という形での開催を許さない、という決定をTDSBが行ったということのようだ。

 他にもカナダの作家やメディアから、今回のTDSBの決定について批判があふがっている。
 トロントで活動する作家ナオミ・バック氏は、『このような人生を歩んできた著者の本をキャンセルすることは、ありのままの現実の世界を拒絶することと同じです』と語り、コメンテーターのレックス・マーフィー氏は、『公正部局は、自分達の目的に反することを目的として行動しているように思えます』と語った。」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: DangerousCyclone
彼らは高校生を非常に愚かな存在だと思っているようだ。
でも実際には、彼らが禁止したいものをネットで調べてそれのファンになることもあろう。
最も知的好奇心旺盛な時期に、特定の思想に染めあげようと検閲することが本当にうまくいくと思っているのだろうか。


名前: LoveLaika237
>>DangerousCyclone
結局の所次世代の人間を信じていないということだと思う。


名前: 198Throwawayy
これは彼らがISIS=イスラム教徒であると考えていることに起因する。
イスラム教徒にとってもその発想は恐ろしいことだ。


名前: grimeflea
イスラム教徒の人々はISISは自分達を代表する存在ではないとこれまでも懸命に指摘し続け
そしてヤズィーディー教徒はそのISISから最も酷く攻撃を受けている存在だ。
そのヤズィーディー教徒がISISを非難するという時に、どうしてイスラム教徒が不快になるのだろうか。
これは、実際になにひとつ当事者の意見を聞かず勝手に他人の代理人のように振る舞う、エセ包括性のナンセンスだ。


名前: 1afru1
>>grimeflea
イスラム教徒として同意する。これは単にヤズィーディー教徒に対する不公正な扱いにすぎない。


名前: on_the_other_hand_
>>1afru1
カナダその他のイスラム教徒達がこの決定を非難することを望むよ。


名前: Paliknight
私はヤズィーディー教徒と共に奴隷となっている女性達を救出する活動を行っていた。
一連のテロとの戦いの中で目にしたものとして最も悲劇的なもので、私が知る中で彼らは最も迫害されているグループだった。
本当に彼らがこれまで受けてきた扱いを考えると胸が痛む。


名前: Bokbreath
イベントへの出席を義務づけでもしない限り気分を害する人は出席しないだろう。


名前: 11thUserName
>>Bokbreath
でも気分を害するものにあえて触れることは教養を得るために重要なことだ。


名前: remag117
>>11thUserName
だね。今のネット時代はただ自分の聞きたい意見だけを聞き続けるエコーチェンバー状況を簡単に作れることが最大の問題だ。


名前: Digitalhero_x
最近多くないこういう話しカナダで。 そしていつのまにか、自由に何かを読み言い見ることはできなくなっていくんだよ。 だってどんなものでも誰かを不愉快にさせる可能性があるかね。


名前: devanchya
この問題はもう数週間前から始まっている。
リー氏は、本を買えない子供に本を届けるブッククラブを運営していて、教育委員会は本を配布する手段と、彼らが集うための場所を提供しているにすぎない。
キャンセルされた作家は2人いて、1人はこのムラード氏、もう1人は有名な女性弁護士で
レイプで告発された男を無罪とする見事な弁護活動を行ったことから、そのエピソードを女の子達に喋ってほしくないからという理由でキャンセルされた。
教育委員会は最近、決定について再検討するためにこの作家2人の本を読み直すと発表したが、そもそもそれまで彼らは彼女らの本を読んだことさえなかった。
ただただ愚かな検閲


名前: infinity_limit
>>devanchya
よいこともあるさ、ストライサンド効果で彼女らと本はより知られることになった。
ストライサンド効果とは、情報を検閲しようとすることでかえってその情報がより広く流布するという現象のことだ。


名前: kalirion
ドイツや日本からの留学生を不愉快にさせないために、第二次世界大戦関係の本をすべて禁止するべきだろうか?


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit

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