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【生き物】動物の世界でも富・資源は相続され、世代を超えた不平等の原因となる

生き物,社会

 時折話題にされる相続税の有無や程度の問題、それが低すぎる場合には不平等が拡大されるとされ、高すぎる場合には労働や投資へのインセンティブを失わせるとされる。

 どのような相続制度が理想的なのか正しい答えはわからないが、動物の世界にも相続が発生し、そしてそこが文字通り無税の世界であることを考えれば、それは何かの参考になるだろう。

 新しい研究は、動物の世界における富と資源の相続が彼らの世界にどのように影響を与えているかを説明する。

上級リス民・・・?

「カリフォルニア大学ロサンゼルス校とミルズカレッジの研究者からなるチームは、スズメバチ、オオカミ、チンパンジーにリスなど、多様な動物種における特権がもたらす不平等の例を説明している。
 ここにいう特権(privilege)とは、“相続による資源へのアクセスの優位性”、つまり、縄張り、食料、知識などの重要資源が世代交代によって受け継がれていくことを意味する。

 この“特権”については、人間社会が最も明白に現れている例といえる。例えば、裕福な親はその富を子供に受け継がせ、それは教育、さらには将来的な仕事、配偶者という資源へのアクセスについて明らかな優位性を与えるものである。

 研究者は、動物社会にもこれと極めて類似した現象が生じており、それは昆虫、魚、鳥、霊長類に至るまで起きているという。

 例えば、ある種のキタリスでは、親が蓄えたドングリなどの食料を子供に譲ることで知られている。それは子供の“健康状態の差”を生むものであり、譲られた子はそうでない子よりもより長く生き、より多く子孫を残すことができ、その影響は何世代にも渡って続く。

 また、ある種のクマノミでも、最も大きくしたがって最も安全を提供してくれるイソギンチャクが継承されていくことで知られている。
 さらに、ブチハイエナでは、子は母親から階級を受け継ぐため、高い階級を持つ母から生まれた子は優先的に食事にありつくことができるなど縄張り内の資源に対する“特権”を持っている。

 チンパンジーオマキザルのある種では、木の実を割るための道具が親から子に受け継がれることがあると研究者は説明する。これらの霊長類にあっては、単に縄張りや食料だけではなく、有益な“社会的情報”、この例で言えば道具の使い方という“技術”が相続されていくことになる。

 これら動物社会の相続の例は、“不平等な社会の形成に対する富の移動についての直接・間接の役割の有様”を示しているとし、またこの効果は“複数世代によって相乗的に増大していく”ものであると研究者は指摘する。

 そして、この相続の効果は人間社会と同様に動物社会にあっても健康や生存などに対して重大な影響を及ぼしており、それは、“人間含め社会的動物における富とそれへのアクセスがどれほど幸福を左右するものであるか”を示唆しているとする。

 研究者は論文の中で、さらなる動物社会における特権についての研究を進めることで、“富の不平等をもたらす根源”をよりよく知ることができるかもしれないとし、そのことは、人間社会における不平等な世界の創造と維持の仕組みを解き明かすことにも役立つだろうとする。

『豊富な資源へのアクセスは、次の世代が再び勝利する可能性を高め、さらにそれは富を蓄えてその次の世代に譲る可能性をも高める。一方で、アクセスの乏しい者は、勝利する可能性も富を蓄える可能性も小さくなる』と、研究者は論文で述べている。」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: Clackers2020
うーん、自分で稼いだ金で最高の環境を整えて、それによって子供達の生活をより良くすることはそれほど悪いことだろうか?


名前: Wild_Marker
>>Clackers2020
もちろん親ならそうするべきだが、特権が人々を不愉快にさせる理由は
特権を持つ人々が、“自らの力でそれを手に入れた”だから“あなた達が貧しいのは努力不足だ”という態度だからだ。
実際には彼らが成功したの理由である生まれた家や地位に恵まれていたからなのに、それに気づかずあるいは故意に盲目になる。
そしてそれゆえこれらの人は特権を持たない人々を援助する政策に反対する傾向が強い。


名前: Scorchfrost
>>Clackers2020
誰もそうしてはいけないと言わないが、でも、もしあなたやあるいはあなたの祖先が豊かである理由が 獲得したものではなく誰かから奪ったものならどうだろうか?
例えば、アメリカの富裕層の多くは、その富の根源を奴隷プランテーションに遡ることができ
逆に、貧しい人の根源は祖先が奴隷であったことであり、それは公平といえるだろうか?


名前: Euntus
>>Scorchfrost
多くの?なにか根拠はあるの?私が調べた限りでは、貧富が3世代を超えて継承されていくことはほとんどないというもので
当然、奴隷貿易によって豊かになった者達の相続財産のほとんどは今はもう形を持っていない。
ゆえに、奴隷側の子孫の貧しさについても、1865年の奴隷制度廃止自体はほとんど今となっては関係ない。
しかし、ジム・クロウ法については間違いなく今もその影響を残している。


名前: mackinator3
>>Scorchfrost
だから実際のところ相続を無くせという人は結構いるわけだよ。


名前: ThrowbackPie
>>mackinator3
思考実験をしてみよう。親が子供を援助する権利を持つことを認めるか?と聞いてそれにノーと答える人はほとんどいないだろう。
一方で、親が誰であるのかによって、あなたが他の人よりも多くの機会にアクセスする権利を持つべきか?と聞けばそれにもノーと答える人が多いだろうな。


名前: eecityBS
研究を読んでない人が多いようだ。
多くの人がこの研究の目的や定義の妥当性を気にせず、ただ“特権”という言葉を使っていることに反動形成している。
この研究では道徳的に平等が良いとか不平等が悪いとかも言っていない、ただ仕組みを説明しているだけ。
ゆえに道徳的にどちらが正しいかとかコメントしてるのも的外れ。


名前: LadyMercedes
>>eecityBS
だからさ、言葉はちゃんと選ぶべきなんだよ。


名前: gulagjammin
>>LadyMercedes
言葉を選ぶことよりもちゃんと言葉の意味を理解しようとすることのほうが大事だよ。


名前: SerialStateLineXer
>またこの効果は“複数世代によって相乗的に増大していく”ものであると研究者は指摘する。
この推論は間違っている。一般的な思い込みに反して人間の富は世代を超えてあまり蓄積されず、むしろ平均に回帰する傾向を持つ。
https://www.stlouisfed.org/publications/regional-economist/july-2016/which-persists-more-from-generation-to-generation-income-or-wealth
>世代間における所得の伸縮性は0.4、富の伸縮性は0.38であり、これは親世代の所得の10%の違いは、子世代では4%の違いをうむことになり、親世代の富の10%の違いは、子世代の3.8%の違いをうむことになる。


名前: purekittyluv
勤勉な人は自分と自分の子のためにより良い環境を構築する傾向があることがわかった。わお不思議だね。


名前: dr-freddy-112
>>purekittyluv
それは単純化しすぎ。
貧しく生まれて医療や教育にまとめにアクセスできなければ、いくら懸命に働いたって貧しさから抜け出すことはない。
一方で裕福な家に生まれた人は親の投資に頼って生きることができる。富はほとんど努力ではなく、リソースへのアクセスに依存している。


名前: vonBassich
>>dr-freddy-112
元コメントが言ったのは賢く一生懸命に働こうということだと思うよ、低価値な労働を一生懸命働くことではない。


名前: dr-freddy-112
>>vonBassich
その賢く働くためにリソースへのアクセスが必要だと言っている。
どうして健康も教育もない人間が“賢く”働くことができると思うんだ?


名前: vonBassich
>>dr-freddy-112
あなたは植物に生まれたの?それなら“働く”賢くことは期待しないよ。でもそうじゃない。
教育?およそ西洋諸国に生まれたその教育システムの中で基本的な教育を受けられ、ましてや今はインターネットであらゆる知識を学べる。
私はユニセフからおもちゃをもらうような子供時代を生きた旧共産圏の貧しい生まれだけど
そんな私でも新車や家とかでもなければ大抵のものは買えるぐらいになるために必要な努力はそれほど大したことじゃなかった。
ただ高度なExcel技術を習得するだけで、およそどんな事務ワークでもできるのだから。


名前: dr-freddy-112
>>vonBassich
自分は国としては貧しくはないだろうが、アメリカの貧困社会、ホームレスや飢えの中で育った。
そこから私自身は努力し、独学でプログラミングを学んで抜け出すことができたが、みんなそれをしなければいけないなんてとても言えない。
妥当な費用で行ける大学と国民健康保険さえあればアメリカの70%の問題は解決できると思っているね。


名前: UnmakerOmega
個人間あるいは恣意的に範囲を決められたグループ間で結果の平等を期待することは異常かつ愚かだ。


名前: axeshully
>>UnmakerOmega
不平等について研究することと、平等を求めることは別物だ。


名前: ricardoandmortimer
>>axeshully
今日日、不平等の永続的サイクルについて中立的あるいは肯定的な文脈で語られることは絶対にない。


名前: funklab
>>axeshully
それにしてもこの研究は愚かだ。
この研究が言ってることは“成功した個体はその成功をその子孫に受け継がせます”
それは進化論の基本でしかない。


名前: swampscientist 4
>>funklab
この研究は、同種内での優位性の相続の話だと思うが。


名前: FindTheRemnant
>>axeshully
いいや、不平等への非難は力づくでの結果平等を求めることを意味する。


名前: rexpimpwagen
>>FindTheRemnant
ここで話されているのは機会の平等の話だろう。
有意な立場で生まれることは個人の成功を保障こそしないが、グループという単位であれば話は違ってくる。


名前: Kirbyoto
>>UnmakerOmega
能力主義(meritocracy)を擁護しながら、本人にはどうしようもない理由で優劣がつくことを前提としたシステムを導入することは異常かつ愚かだ。
また“文明”は、社会として資源を蓄えることであり、およそほとんどの動物とは何の類似性もない。


名前: RationalObserver
>>Kirbyoto
あなたは根本的に能力主義の意味を誤解していると思う。
能力主義は、才能と努力を合わせたものが最も優れている人がより多くの報酬を得ることではなく
ある仕事に対して最も適した能力をもつ人がその仕事を得ることだ。
だから、ある仕事に最も適した能力が、才能に依存したのではなく良い育ちに依存したものであったとして
それゆえに裕福な親から生まれた子がよりよい教育を受けてその仕事についても何も能力主義と矛盾しない。


名前: Kirbyoto
>>RationalObserver
そのような定義だとしたら封建制や貴族は正当化されるだろう。
さらに言えば、その実力主義の定義によればおよそすべての状況が実力主義であると説明できるだろうな。
しかし、幸いにしてその定義は全くでたらめなもので、能力主義とは、“階級、特権、富ではなく能力や才能に基づくエリートによる支配”であり
貴族主義とは真逆、つまり“特権”よりも“努力”が報われるべきものであるとされている。
そしてこの能力主義の中では不平等は肯定される。なぜなら、それが勤勉に対する報いであると同時に怠惰に対する罰になるからだ。
しかし、はたして今の社会がそうでないなら、現代社会システムはこわれている。


名前: sitstandlay
>>Kirbyoto
人生は公平であるべきで、すべて個人は平等でなければならないと考えるのは異常かつ愚かだ。


名前: Kirbyoto
>>sitstandlay
リスの世界における不平等を根拠に人間の不平等は肯定されると私に伝えるために
リスが持ち得ない世界中どこにでも瞬時に到達する電子通信ネットワークを使っている人は異常かつ愚かだ。
動物を根拠にして“~ゆえに人間にもできない”というのは本当にバカバカしい、ましてや動物種の中にも社会をつくりその中で資源を公平に分配しているものもあるというのに。


名前: d4dog
平等は人間が発明したものでそれは心と言葉の中にしか存在せず、ゆえに自然界には存在しない。
自然界ではそれは子孫繁栄を損なわせるだけだから。


名前: dr-freddy-112
>>d4dog
もとより人間社会というのは自然と対立的なもので、人類のこれまでの努力とは文字通り自然から距離を置くことへの努力だ。
ならば不公平を排除しようという努力はまさしく人間の営みじゃないか?


名前: neat_machine
>>dr-freddy-112
非自然なもののなかに人間にとって良いものがあるということと、非自然はすべて人間にとって良いものだということとは違う。
そして、平等は人類が何度も試み、その度に痛い目を見てきたものという意味で他の非自然とは決定的に違うものだ。


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit