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【米国】アメリカで今最も人々が対立する話題は”人工妊娠中絶について”

2021年9月10日北米

 日本でも報道されているので既にご存知の方も多いだろうが、アメリカ・テキサス州で人工妊娠中絶についての新法が今月から施行された。内容としては、妊娠6週目以降の人工妊娠中絶を原則として禁止するというもので、これを受けてバイデン政権が同法に異議を唱えて提訴するなど、アメリカ国内でも強い物議を醸している。

 この人工妊娠中絶について、もとより日本と比べて関心が強く活発な討論がなされているアメリカなのでChange My Viewでは、連日のように様々な立場から様々な主張が投稿され、激論が交わされている。
 今の日本で、人工妊娠中絶についてある日突然真剣な議論が始まるということはあまり考えにくいが、とはいえ技術進歩の中で近年議論になることも多い生命倫理の問題であるから、結論としてどのような意見を持つとしても、色々な意見があるということ自体を知って、自らの思考の糧にするのは有益であろうと思い、今回Change My Viewから少し意見を紹介してみたいと思う。
 本来Change My Viewは、議論をすることを前提として主張をする場だが、主張に対する反論まで引っ張ってくるのはちょっと大変なので、今回は投稿主の主張だけ、ということでご理解頂きたい。

以下、この問題についてのレディターの主張

 ちなみにこの後頻出する"プロライフ"は、中絶違法派の人々やその考え、"プロチョイス"は、中絶合法派やその考えである。
 胎児の"ライフ(生命)"を尊重するからプロライフと、女性の"チョイス(選択)"を尊重するからプロチョイスというわけだ。

タイトル:テキサス州の中絶禁止は、深く根付いたミソジニー”女性蔑視”であり、完全に間違っている(私はプロチョイスです)

 プロライフは、命を救うどころかそれ以上に多くの命を犠牲にします。
 中絶から“救われた”赤ん坊は破滅的な里親制度に身を置き、平均の4倍も自殺しています。
 母親は出産により社会を追われ、子どもを虐待するか青春を捨てることになります。
 父親ももし子育てをする気があるのなら、青春を捨てなければなりません。
 多くのケ場合プロライフは、1つではなく3つの命を台無しにします。それに何の意味がありますか?人口過剰に対処するため?
 テキサス州の法律は、里親制度やシングルマザーを支援を増やすものであれば、多少は受け入れられたかもしれません。あるいは、レイプをより重罰化したり、青少年教育を充実されたりすることもできたはずです。
 なぜレイプされた女性を罰する必要があるのでしょうか?思春期で自分をコントロールできない10代の若者に自由の対価を支払わせる必要があるのでしょうか?州政府はただ女性を統制したいだけです。
 ほとんどの人は、人生の質が量よりも重要であることに合意していると思います。これがそのために何か役に立ちますか?
 プロチョイスは、すべての子供を殺すことを意味していません。ひどい運命から子供達を救うことを意味します。実際10代の妊娠であっても、ほとんどの人は子供を出産しています。

著者抜粋翻訳・引用元:Reddit


タイトル:中絶についての議論の時にレイプの話を持ち出すべきではない

 あなたは、レイプされた女性や、健康に問題があり医師から中絶を勧められた女性のみに中絶を認めることを支持しますか?
 答えがいいえなら、それはもはやレイプ被害者の話じゃないのだから、レイプを胎児を殺す口実にしないでください。
 基本的にプロライフの人々が反対している中絶は、無責任な人々による責任から逃れるための中絶です。レイプ被害者の話をしているのではありません。
 レイプは悪であり、非難されるべきです。すべての被害者は、家族のサポートや医学的なサポート等を受けて、自分と胎児について判断するべきです。
 しかし、プロライフの人々がレイプのケースについて話ているわけではないときも、プロチョイスの人々は、道徳的な優位があるように見せるために常にレイプの話を持ち出します。
 レイプは悪です。殺人も悪です。レイプされたからといって胎児を殺すのも悪ではありますが、仕方がないと理解はできます。私は、プロライフですが、レイプや母体の安全に必要な場合に限って中絶は合法であって良いと考えています。
 そもそも、プロチョイスの人々の主張の前提は、レイプ被害者の話とは関係のないフェミニズムや女性のエンパワーメント、それから自分の身体をコントロールする権利などについてです。
 私としては、奔放な女性が自分の身体をコントロールする権利があるからといって、胎児を殺すことまで正当化できると思いません。彼女が本当に自分をコントロールできているなら、自分の欲望をコントロールし、望まぬ妊娠はしないでしょうし。
 男性についても同じことです。もし女性が胎児と妊娠を「諦められる」し、胎児を殺してもよいというのなら、どうして男性にも同じ権利が与えられないのですか?(レイプ犯ではない)男性は、自分の子供について50%の発言権を持っているはずです。
 子供がいらないという男性は、子供に対して責任を持たなくていいはずです。それは女性に中絶する権利があるのと同じです。もしそれが不道徳だと思うのなら、中絶についてあなたの立場を考え直すべきです。
 プロチョイスだということは、男性が養育費を払いたくないと思えば、その通り払わなくていいことを認めるということです。それが男女平等です。
 男性は赤ちゃんを作るのを手伝ったじゃないかというのなら、母親にもその議論を向けるべきで、それは特別な状況を除いて中絶の禁止に向かうべき話です。そして、これらの話はレイプとは全く関係のない話です。

 プロライフの人々がレイプ被害者を気にかけていないという主張は間違いですし、プロチョイスの人々がレイプ被害者の言葉を代弁しているというのも間違いです。

著者抜粋翻訳・引用元:Reddit


タイトル:妊娠の初期における中絶は非道徳的じゃない

 まず最初に言いたいのは、中絶が常に道徳的なものだ、とは考えていません。例えば、妊娠9ヶ月目で中絶することは明らかに非道徳的だと考えています。
 私は、人間の命そのものに価値あると思っていません。人間に価値を与えるのは知覚だと思っています。

 知覚とは、つまり体験する能力のことです。例えば、あなたがカメラを使ってビデオを撮る時、あなたのカメラがビデオを体験しているわけではありません。あなたが目を通して、あなたがビデオを体験しているのです。
 もし科学者によって脳以外の肉体だけ完全に機能する3Dプリンタで作られた人間がいるとしましょう。心臓は動いてるし、細胞も複製されていきますが、脳がないため何を触っても記憶に残らず、何も体験することはありません。これが知覚しない存在の一例であり、私はこの存在を殺すことは非道徳的だと思いません。

 そしてこの事は、ほとんどの発達段階の胎児について同じことが言えると思います。彼らは知覚するに十分な脳がありません。
 この記事によれば、知覚が生じるのは最高でも30週目以降だとあります。間違っている可能性もあるので、この30週よりもう少し短縮して中絶の合法期間とするのが良いでしょう
少なくとも妊娠の初期12週目までには知覚力がないと考えるのは合理的な推論でしょう。

著者抜粋翻訳・引用元:Reddit


タイトル:中絶は間違っている

 中絶をしなければ母体の生命に危害がある場合には以下の意見は適用しません。
 女性が男性とのセックスを自発的に決めた場合、その女性は何が起こりうるのか理解しています。
 妊娠するかもしれないとわかりながら、それでもセックスをしています。
 妊娠のリスクを理解しながらセックスし、そして胎児を殺すことをなぜ正当化できるのでしょうか?
 成人した女性が、自身で自身を危険に晒した時に、なぜ無責任であることが許されるのでしょうか?

著者抜粋翻訳・引用元:Reddit


タイトル:「胎児は生きている」という主張に意味はない。

①女性には、他人に自分の血液、組織、臓器など提供する義務はなく、また他人を保護するためといって自分の腹を提供する義務もありません。
②胎児が取り出された後に人工子宮で生存できるなら問題はないはずです。
③セックスをすると妊娠のリスクがあるという主張は、通りを歩くことはレイプのリスクがあるといってるのと同じです。様々な避妊法、レイプから身を守るための手段、妊娠を防ぐ手段があります。それでもレイプは起きるし、望まぬ妊娠も起きます。喜んで中絶をしているわけではなありません。
④中絶の議論は、技術の進歩によって無くなります。どの発達段階の胎児でも母体から取り出し人工子宮で生育できるようになるでしょう。

著者抜粋翻訳・引用元:Reddit


タイトル:中絶はレイプ被害者のみに認められるべきだ 私は、レイプの場合を除いて、ほんどのケースで中絶に反対です。
 これは、私が次の2つの要素を重視しているためです。
①その性行為は合意によるものではなかった。したがって、選択の自由の結果ではない。
②その女性には、レイプ犯と子供を作る気などない。

 私の主張に対する一般的な反論は次のとおりです。
「レイプによる妊娠は極めてまれだ」 。
 まれだとしても実際に存在し、それが起こった時に大きな影響が生じます。
 

「生まれてくる子供に罪はない、罪のある者だけ裁かれるべきだ」
 もとよりレイプ犯自身は法律に基づき罰せられるべきですが、罪のない女性が産みたくもない子供を産まされる場合には子供に罪はなくても仕方がない。

「中絶によってレイプ被害者が癒やされるわけではない」
 どうしてわかるの?望まぬ子どもを育てる負担はとても大きく、仮に養子などに出したとしても、それもまた心を傷つけます。

「すでに生まれているレイプ犯との子はどうなる」
 すでに生まれれている人を変えようはありません。

「胎児も命であり、殺人だ」
 ルールには常に例外がつきもので、レイプがその1つだと思っています。

著者抜粋翻訳・引用元:Reddit


 あなたの考えにマッチする見解はあっただろうか?
 他にも色んな主張があり、またそれに対する反論があるので、ぜひとも直接Change my viewを覗いて頂きたい。