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【未来】最も健康で賢い子供を”選択”することはワクチンと同じこと?

2021年9月20日未来,社会

 人間は、遺伝と環境の産物とされるが、近年ではより遺伝の要素が強いことを示唆する研究が増えている。遺伝子はいうまでもなく親から受け継がれるものだが、必ずしも子供が父親と母親とを足して2で割ったような存在として生まれるわけではない。

 というのも、遺伝子というのはややこしいもので、父親からa遺伝子を、母親からb遺伝子を受け継いだ子が、父親にも母親にも見られない形質Cを獲得することがある。つまり、a遺伝子とb遺伝子には、両方合わさったときにだけ初めて現れる形質Cが存在したのだ。このような遺伝の仕方をポリジーン遺伝という。

 病気になるリスクが遺伝子と関わりを持つということは知られていることだが、このポリジーン遺伝が関わる病気は特に厄介である。父親にも母親にも全く予期していなかった病気が子供に現れることがあるからだ。だが、現在ではこのようなポリジーン遺伝に関わる病気のリスクについてもDNA検査で一部調べることができるようになった。それも出生前に、である。

最初の子

「アウレアは、ポリジェニックリスクスコアDNAテストを受けてから出生する最初の子である。ポリジェニックリスクスコアとは、複数の遺伝子の数や組み合わせによって生じる、一般的な病気になるリスクの高低を示すスコアだ。

 彼女の両親は、不妊治療によって、体外受精でできた4つの胚のどれかを移植するという選択をすることになった。この時、彼らは、Genomic Prediction社に依頼して胚をDNAテストした。そして、その中で最も心臓病、糖尿病、癌のリスクスコアの低い胚を移植することに決めた。

 神経内科医で遺伝学の博士号を持つアウレアの父親のスミグロツキン氏は、親は子に健康的な人生をスタートさせるために最善を果たす義務があるとする。『予防できる病気のために子にワクチン接種を受けさせる義務がありますよね』、そして、『DNAテストも同じです。病気を予防するための手段の1つです』と同氏は語る。

 一方で、生殖内分泌学者のデニス・ヴォーン氏は、ポリジェニックリスクスコアテストについて『まだ本格的に使えるものではなく、時期尚早なまま商品化されている』と述べる。

 また、Genomic Prediction社では、当初、子供の身長が顕著に低い場合や、知的障害のリスクがあるなどの場合にも親にその情報を提供していたが、優生学にかかる問題としてメディアに取り沙汰されてこれを中止した。だが、米国においては、企業が、知能、身長、体重などのポリジェニックリスクスコアを提供することは合法であるという。

 スミグロツキン氏は、『知能に基づき赤ん坊を選ぶという話は、地雷原のようなものです。誰もが自分の子供をできるだけ良い学校に通わせようとするのに、知能を高めるという話になると突然ナイフが飛び出してくる』、と語る。

 この知能に基づく選択の可能性は、ナチスの優生学とは異なる、もっと繊細な問題を提起している。
 ハーバード大学スタンレー精神医学研究センターのスティーブン・ハイマン氏は、『これはリベラルな優生学です。それは親の選択です』、『将来的に、このような技術は拡大され安価になり、簡単にアクセスできるようになるでしょう。』と語る。

 したがって、今後、体外受精の場合でなくてもポリジェニックリスクスコアテストが利用されていく可能性がある。そのためハイマン氏は、ポリジェニックリスクスコアテストについて話し合う機会を作るために討論会の開催を呼びかけている。」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

 国家ではなく親による子の選択というのは、人工妊娠中絶などにも隣接する生命倫理についての難題だ。日本でも、新型出生前診断に絡んで、障害が予測される場合の堕胎について優生学的ではないかという議論がある。

 また、検査についての信頼性が未だに低いポリジェニックリスクスコアテストについては、法的な問題も生じかねない厄介さもある。さらに研究が進む遺伝子治療・遺伝子操作についても、どこまで、いつ、どのような方法なら許されるのか又は許されないのか、今後議論がますます活発になっていくことだろう。

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: SeeMarkFly
 別に今に始まった議論でもない。羊のドリーの時から本格化している議論だ。
 ただ、どのようにDNA操作するのかという議論から、誰がDNA操作するのかという話になっただけ。


名前: savuporo
>>SeeMarkFly
 品種改良できると知ってから、ずっとDNA操作をしているわけで。


名前: FiascoBarbie
>>savuporo
 遺伝子組み換えと品種改良は違うよ。植物にノミの遺伝子を導入するのと、おいしいイチゴになるように品種改良するのは違うだろ。


名前: savuporo
>>FiascoBarbie
 違いはランダム発生率だけだろ、あとはタイムスケールの問題


名前: FiascoBarbie
>>savuporo
 ぜんぜん違う。
 品種改良は、既存の遺伝子からどこを発現させるか変化させるにすぎないが 遺伝子組み換えは、その種に自然に存在しない遺伝子を組み込むもの。


名前: savuporo
>>FiascoBarbie
 既存遺伝子だけじゃない、品種改良は突然変異を利用する。


名前: FiascoBarbie
>>savuporo
 突然変異は自然的に発生するもので、品種改良はその頻度を変えてるにすぎない。
 突然変異のアルビノ犬を見つけて繁殖させれば、それは自然発生した遺伝子の発生頻度をあげたという意味でしかない。遺伝子工学とは全然違う。


名前: savuporo
>>FiascoBarbie
 だから、どういう突然変異が起きるかランダムなわけで


名前: venuswasaflytrap
 ガタカ


名前: akromyk
>>venuswasaflytrap
 この子はDNA編集を受けたわけじゃない。
 体外受精の最後は、胚の質についての検査を行なった後にどれを移植うするか決める。
 残りの胚は冷凍して、次の妊娠のために保存しとくだけだ。


名前: rectovaginalfistula
 もし西側諸国が、さすがに中国も遺伝子操作をして天才を生み出すようなことをしないだろう、と一瞬でも思ったら、私達は政治的にも経済的にも彼らの奴隷になるだろう。


名前: pheisenberg
 着床前スクリーニングと着床前診断はすでに行われているし、まぁこうなっていくんだろう。
 この前見たニュースだと、別に病気の予防について倫理的葛藤に陥ってる人はほとんどいないそうだ。もちろん、知能に関しての話はまた別だろうけど。
 自分としてはより賢い人をつくれば、より強い社会ができると思っている。1900年代初頭のアメリカは、栄養状態や教育の改善で、より強い社会を作り出した。でも最近のアメリカ人はあまりそういうのに関心がないようだ。
 新しい技術は、むしろ発展途上国の人達ほど関心が強く活用がうまかったりするもんだ。


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit