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【米国】アメリカの野原一家、シンプソンズ一家の生活水準と現代の現実

2021年10月6日北米,生活

 クレヨンしんちゃんの野原一家は、会社員の夫、専業主婦の妻に子供2人と犬1匹、ローンながらも一軒家持ちで、自家用車も所有している。だが、野原一家の自己認識あるいは設定上の所得水準は中の下である。1990年(アニメは1992年)から始まったこの漫画・アニメは基本的に同時代の価値観が強く反映している。

 アメリカにも似たような家族がいる。1989年から始まったアニメシリーズ、ザ・シンプソンズのシンプソンズファミリーだ。労働者の夫、専業主婦の妻に、子供3人と犬猫1匹ずつと野原一家より少し家族規模が大きいが、一軒家に自家用車も持っている。そして、こちらも自己認識あるいは設定上の 所得水準は中の下である。

 このような同時代の"普通"の家族が、今ではもはや普通の家族ではない、非常に恵まれた存在であるという認識がアメリカでも広がっているようだ。アメリカ"でも"と言ったのは、ご存知の方もいると思うが日本でも野原一家(特に野原ひろし)になることは現代では難しいと考える人達が結構な数いるからだ。

普通の家庭

「高卒の夫ホーマーは、原子力発電所でほとんどスキルのいらない仕事をしているが、家族5人を養い、そしてマイホーム、自家用車、食事、定期的な医療、バーでのたくさんのビールを自分1人の給料から賄っていた。
 このような生活は少しも夢物語ではなかった。シンプソンズファミリーはごく普通の家庭であり、それは1990年代ミシガンの労働者階級の著者の家族とよく似ていた。

 シンプソンズはこの秋32シーズン目をスタートした。今もホーマーは一家の大黒柱として発電所で働き、妻マージは専業主婦、3人の子供バート、リサ、マギーを育てながら変わらず郊外の一軒家で生活をしている。だが、彼らの生活は、中産階級のアメリカ人の家庭にとってもはや現実的ではなくなっている。

 1996年のホーマーの所得は25,000ドルであった。これをインフレ調整すると現在において42,000ドルの価値がある。この額は、2019年の米国の所得中央値の約60%になる。給与はまだしも、労働組合の組織率が96年当時14.5%だったのが現在10.3%まで減少し、それに伴い所得保障、健康保険や年金制度等の多くの社会保障も失われた。

 その上、ホーマーの給与の購買力は大幅に低下している。家の価格の中央値は90年代半ばの2.4倍、一人当たり医療費は25年前の3倍、4年制大学の学費の中央値は当時の1.8倍になった。今日の世界においてはマージも仕事をしなければならないだろう。

 昨年の著者の所得は約42,000ドルであった。これはちょうど今のホーマーの所得とおんなじだ。私は、医療費債務をようやく完済したが、去年の収入の内手元に残ったのはわずか19ドルだった。そして、学生ローンの利子は数千ドル増え、私の純資産は未だにマイナスである。
 私には、彼らのようにバート、リサ、マギーを食べさせることも、服を着せてやることも、ましてクリスマスプレゼントを買うこともできない。

 今の私達は、どんなに一生懸命働いてもちょっとしたことですべてを失う不確実性の中で生活している。かつてお小遣い稼ぎにすぎなかった副業は、今や生きるためのものになった。ザ・シンプソンズが放送が始まった当時、アメリカがこのようになると予想した人がどこかにいただろうか。」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: lilelliot
 うちがちょうどシンプソンズみたいだった。父は原子力技術者で、人口75,000人ほどの田舎町、兄弟3人に母は専業主婦。両親は1976年に38,000ドルで買った4つのベッドルームに2のバスルームがある。1995年に売り払った時でも120,000ドルぐらいでしかなかった。
 父は1つの会社で中産階級(ミドルクラス)~アッパーミドルクラスの給料をもらい、定年まで働いて年金も受け取った。今の時代はこの手の雇用はもうほとんどないし、過去数十年でコスト、特に医療費と教育費が上昇して、共働きか、リスクの仕事をするしかブルーカラーで5人家族を養うことは不可能だ。


名前: capnza
>>lilelliot
 みんなのコメントを読んで思い出したんだけど、アメリカ人がいう中産階級やアッパーミドルって、イギリス人の自分が考えるものとだいぶん違うんだよね。
 ここでのアッパーミドルは、大金持ちではないにしても社会の大半より裕福な人達のことをいう。


名前: rumpusroom
>>capnza
 いやアメリカでも、アッパーミドルはそういう意味だよ。ほとんどの人にとって手の届かない存在。
 まぁもう少し現実的に、頑張れば届くぐらいのクラスになるように再定義するべきかもね。


名前: capnza
>>rumpusroom
 うーん、アメリカ人の階級についての考え方の問題として、みんな自分を中産階級だと思いたがる傾向があると思う。
 ただ、そもそも中産階級ってのは、平均的とか一般的なって意味じゃなかった。それは労働階級と資産家の間の概念で、働かなければならないけども、それなりに蓄えも持っているという存在だった。


名前: AlbertaNorth1[投稿主]
 この記事は、過去のローミドルクラスを生活を描いた番組が、今では社会の多くの人にとって遠く手の届かない生活になっており、インフレ、景気停滞、新たなコストの発生がどれだけ人々を中産階級らしい生活から遠ざけているかを論じている。


名前: GoingForwardIn2018
>>AlbertaNorth1
 たしかにシンプソンズ一家は社会的にはゴミだけど、経済的にはそうじゃないからこの記事は前提を間違えてると思うがな。
 どちらかといえば、子供3人に専業主婦のせいでそうなってるんじゃないか。


名前: mctoasterson
>>GoingForwardIn2018
 うん、議論の出発点にする分にはいいと思うけど、具体的なシンプソンズ家の分析まで入ると、著者が言いたいことと明らかに無関係なおかしなことになってる。
 この記事の著者の言いたいことはわかるんだけど、架空の家族を持ち出して、自分の主張を証明しようとしても曖昧な結果になるだけだ。


名前: SoybeanCola1933
>>AlbertaNorth1
 彼らは本当にローミドルクラス?


名前: morelikecrappydisco
>>SoybeanCola1933
 アニメの初期に、ホーマーがいかに給料少ないか、犬の手術のための500ドルも工面できないか、娘を幼稚園に行かせられないか、エアコンが買えないかとか、やってたね。


名前: NuclearHoagie
>>SoybeanCola1933
 ホーマーは自分達のことを”アッパーローミドルクラス”と言っていた。


名前: emohipster
 現代の現実的な生活がわかるシリーズはないのかな?誰もそんなの見たくないかもしれないけどBob’s Burgersはいい線いってると思う。


名前: dover_oxide
>>emohipster
 シンプソンズのほうは現実的にしようとしたら、ファンからの嫌がらせや上司からの脅迫を受けたとか。


名前: kazarnowicz
>>emohipster
 Superstoreはどうだ。ウォルマートみたいなところで働く労働者の権利みたいなテーマについて、軽んじず、かといって説教臭くなく、うまく話を作ってたよ。


名前: thedingoismybaby
 なんかこの記事は自分が感じてたことを言葉にしてもらった感じ。今は普通の仕事ってだけじゃ、家や家族や休日のある快適な生活は送れない。
 それは分かってるけど、将来どうすればよいのかわからない。


名前: acroporaguardian
>>thedingoismybaby
 一般論として、参入が難しい分野ほど有利になる。数学とか統計とか、誰もやりたがらないから需要もあるし給料も高い。
 給料の安い仕事って結局のところ参入が簡単な仕事だろ。飲食業とか最悪、誰でもきるから。オーナーになるとしても競争が激しすぎる。


名前: Slims
>>thedingoismybaby
 テクノロジー、金融、医療関係、あるいはその他の専門技術があれば、そういった生活は簡単に手に入るよ。
 実際には、今の時代は平均的な人がお金を蓄えるのが最も簡単な時代だ。大丈夫、そんなに絶望することなんてなにもない。


名前: qxnt
>>Slims
 でもホーマーは、テクノロジー、金融、医療関係、あるいはその他の専門技術のある人ではない。
 高卒のブルーカラーの労働者1人ではもはや中産階級のライフスタイルは得られないってのが著者のポイントなわけで。世の中にそういった儲かる仕事がみんなが働けるほど十分にあるわけじゃない。


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit