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【米国】アメリカには、見識を広めるために本ではなく人を借りられる図書館がある

北米,生活

 図書館は、知識の集積所として学びの場であり、また学びのきっかけを作る場でもある。とはいえ、そこにある知識のほとんどは本の形で蓄えられており、そこにあらかじめ書かれていることを私達は読むことでしか情報を得られない。

 対して会話は、今まさに考えていることを相手に質問し、それに相手が答えてくれるものではあるが、本当に関心のある問題ほど繊細なトピックであることが多く、中々人に直接聞くことをためらってしまうものである。そこで、アメリカには、人の形をした本”ヒューマンブック”という方法で、その難しさを克服しようという試みがあるようだ。

日本にもあるそうだよ

「ある女性は言った、『私が保守的なクリスチャンであるということを理解しておいて下さい』、それにトランスジェンダーの女性は、『私はリベラルなクリスチャンです。さぁ話しましょう』と答えた。
 30分ほどを予定していた対話はいつの間にか1時間を超えるほど二人を夢中にさせ、最後には二人は抱擁しあい、女性は『素敵な時間をありがとう』と言った。

 この不思議な出会いは、本の変わりに人(ヒューマンブック)を貸し出す非営利事業“ヒューマンライブラリー”によって実現したものだ。ここではヒューマンブックとして、ライフスライル、ルーツ、信条、障害などを理由として差別や偏見に直面している人々、例えばアルコール依存症患者や、イスラム教徒、ホームレス、性的虐待の被害者などの人と直接対話できる場を設けている。

ヒューマンブックの”読書”の様子
画像引用元:こちら

 ここは難しい質問ほどそれが期待され尊重されそして答えてもらえる場であり、他では決して相まみえることのない組み合わせと対話が生まれている。例えば、フェミニストがヒジャブを被ったイスラム教徒の女性にそれが強制かどうか尋ねたり、環境保護活動家と地球温暖化を嘘だと考える人が出会い、黒人の反人種差別活動家がトランプ前大統領の支持者と対話する。

 先のトランスジェンダーの女性シャーリーズ・ジェイミソンさんの場合、トランスジェンダーであることを罪であると考える保守的なクリスチャンの女性と話すことになった。
 ジェイミソンさんは、人々の間の共感を促進したいという思いからこの図書館で“本”になることを承諾したという。『多くの人が伝聞やテレビニュースに基づいてギザギザな意見を形成していきます。直接話しをすることでまるでヤスリをかけたようにそれが丸くなることがあるんです』と、彼女は語った。

 このヒューマンライブラリーは、デンマーク人の人権活動家ロニー・アバゲル氏により21年前に創設された。アバゲルさんは、米国への留学などの中で人々の間で党派的な対立がますます強くなっていることを感じ、この人間図書館を思いついたという。このアバゲル氏のアイディアは、現在世界80カ国以上1,000冊を超えるヒューマンブックという形でベストセラーとなった。

『図書館は現代で最も開かれた場所です。お金もちでも貧しくても、城に住んでいてもホームレスでも、学者でも文字が読めなくても、誰もが歓迎される場所なのでうまくいくのではないかと思いました』と、アバゲル氏は語る。
 分裂的な時代にあって、自分と違う価値観の人々と話しをする機会をもつことがより必要になっているとアバゲル氏は考えている。コロナパンデミックはますますその認識を強くさせた。人々が家に閉じこもり、誰かとの出会いを避ける中でヒューマンライブラリーではオンラインセッションの場を設けた。

悪魔崇拝者のヒューマンブック
画像引用元:こちら

 司会の人物が43人の“読者”に向けて、『敬意がある限りどのような質問をしても構いませんが、1冊30分しか読む時間はありませんので、今日の天気など聞かずにもっと深い個人的な話しをしてくださいね』と話した後、車椅子利用者の男性、体型を揶揄され200キロから50キロにダイエットした女性、自閉症者、トランスジェンダー、イスラム教徒など合わせて8冊の”本”が紹介された。
 そして、彼らとの情緒あふれる対話は、強い親近感を生みだし、インターネットが人々を引き離すのでなく結びつけるものとして機能した。

 このヒューマンライブラリーは、ダイバーシティ教育に熱心な企業からも熱い視線が注がれており、マイクロソフト、ハイネケンは企業内自主的なヒューマンライブラリーを提供しているという。
 今後は、スマートフォンを使って自分の関心のあるトピックの“本”を探すことができるヒューマンライブラリーアプリの開発を予定しているということだ。」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: DanimusMcSassypants
ネットのノリで対話しにいったらどうなるのだろうか。


名前: bigbangbilly
>>DanimusMcSassypants
議論は論争になり、出会いは争いになり、対話は対決になる。


名前: DanimusMcSassypants
>>bigbangbilly
どういうわけか人々はキーボードを通すと礼節を失うようだ。


名前: GarfsLatentPower
ただこれはよくトレーニングを受けた人々の間で節度をもって小規模でやる限りで作用するものだと思う。


名前: Short-Jellyfish-1511
>>GarfsLatentPower
それでも何もないよりはマシさ。


名前: SeekerVash
今はキャンセルカルチャーの時代だからな。
実際どれだけの人が自分の価値観と違う人とあえて喋りたいと思うのだろうか?
間違った価値観を持っていると言われてキャンセルされるヒューマンブックを見ることになるだけではないだろうか?
アイディアは素晴らしいけど、実際にどれだけ機能するのかには懐疑的だ。


名前: Riptide360
素晴らしいコンセプトだね。学びたいトピックについてどのようなヒューマンブックがあるか文字通り検索するわけだ。
自分の一番の関心は、人気あるヒューマンブックはどれだろうということ。


名前: TechyDad
>>Riptide360
それにこれは実際に憎しみや偏見を無くすのに役立つと思うよ。
会ったこともないグループを憎しむのは簡単な反面、目の前に居て自分と話しをしている人を憎むのは難しい。
話しをすれば、それまで抱いていた先入観は簡単に打ち消される。
これですべてが解決するとは思わないが、多少なりとも良い方向に変える力を持っているだろう。


名前: Darkmetroidz
>>TechyDad
それをすればたしかに良い方向に向かうと思うが、既に強い憎しみを持っている人がこれを実際に利用するかと言えばどうだろうね。


名前: TechyDad
>>Darkmetroidz
たしかに、敵意を向けている相手と真摯な話し合いをするために赴こうとする人は早々いないかもしれない。
ただそれでもなにかのきっかけにはなり得ると思う。そこに実際に生身の人間がいるという認識を持つことが大事だから。
例えば自分の場合、ある日クラスでエホバの証人に対するジョークを言っていたら、後ろの席の子がエホバだって名乗り出た。
それまで特定の誰かに向けていたわけではないジョークがその子に向けて言っているようになってしまった。
それがきっかけで自分の行いを見つめ直し偏見から距離を置くことができた。


名前: Jubba911
自分は無理だな、読者側、本側どっち側に座るにしても 見知らぬ人と喋りこむなんて憂鬱すぎる。


名前: vanishplusxzone
>>Jubba911
まぁ会社がダイバーシティトレーニングとして参加しろとかでも言い出さない限りは強制されることはなかろうよ。


名前: fwubglubbel
>>Jubba911
自分も内向的だけど、別に知らない人と喋ることはストレスにならないけどなぁ


名前: GiraffePolka
>>fwubglubbel
私には無理なんだよ、何を話せばいいのか、自分はまともな人間ですって見せるために演技をしたりするのが疲れる、5分が限界


名前: Adept-Priority3051
パンデミックの時に自分もヒューマンブックになってみようかと思って連絡してみたんだけど
上から目線の奴に素っ気なくそして失礼な対応をされただけだ。
どうやら彼らが欲しているのはインフルエンサーになりうる人材や、すでにオンライン上にかなりのフォロワーがいるような人間だけのようだった。


名前: TwilitSky
これは回りくどい言い回しの人身売買のように聞こえる


名前: bigbangbilly
>>TwilitSky
理屈としては彼らの労働力を“借りる“のではなく、その見識や視点を”借りる“というものだ。
だからまぁ、よほどのことが無い限り人間動物園みたいな倫理性に外れたことにはならないだろう。


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit

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