にほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへまとめ
このエントリーをはてなブックマークに追加

【宇宙】100年ほど前、火星移住は今よりずっと現実的な未来だと思われていた

宇宙,歴史

 つい100年ほど前まで、火星は生命溢れる豊かな惑星であった。そこには水があり、緑があり、地球の生き物によく似た生物が住んでいる。知的生命体さえもいるかもしれない。それが火星であった。

 もちろんそれは一部の人間の頭の中にある火星の話であったわけだが、地球表面から観測する限りは、そのような火星をイメージすることには十分な理由があったのである。
 火星の自転周期は24.66時間と地球によく似ているし、天体望遠鏡で観測すると運河があるように見えた、また最初の"科学者"ウィリアム・ヒューウェルも、火星の海、陸、そして生命の存在を予言し、HGウェルズ火星からの宇宙人侵略物語を書いた。

 しかし、時と共に徐々にそのような希望的観測は否定されて行き、65年前、火星はその本来の姿、水も緑も生命もない乾いた大地であるという決定的な証拠が提出された、最初の火星探査機マリナー4号による、火星表面の写真画像である。

火星に命は無かったが、惑星間航行の未来を開く

マリナー3号4号(合わせてマリナーマーズと呼ばれた)は、カリフォルニア工科大学NASA・ジェット推進研究所(JPL)とが協力して計画・実行したものだ。
 これは、未知の世界への飛躍であった。惑星探査は、このときまでに1962年のマリナー2号による金星の通過という一度の成功例しかなかったのだ。他の惑星に宇宙船を送り込むというのは、まだまだ新しい試みであった。

マリナー2号
画像引用元:NASA

 マリナーマーズには、元々カメラは装着されない予定で設計されていたが、科学者達は、火星を近接撮影した画像が、多くの科学的疑問を解決させると考えた。そして、結果はそれ以上のものをもたらした。何百万人もの人々の想像力をかきたててきた火星からの写真は、火星探査を一般の人々にとっても身近なものにするという追加の利益をもたらすことになったからだ。

 マリナー3号は、1964年11月5日に打ち上げられたが、太陽光パネルが開かない故障により、飛行後約9時間で機能を停止し目的を果たせなかった。

 その問題が修正された同型機、マリナー4号は、同年同月28日に打ち上げられ、火星への旅を始めた。太陽光パネルが展開し、誘導システムのために太陽の光を補足する。だが、誘導システムのためにはもう1つの光を補足しなければならない。そのもう1つの光としてカノープス星の光を求めたが、原始的な電子機器は同じ明るさの別の星を誤って補足してしまった。

マリナー3・4号機
画像引用元:NASA

 管制官の努力によりこの問題が解決されカノープスの光を補足すると、今度はマリナー4号がそれまでに放出してきた塵や塗料からなる小さな雲が、同機を追跡するかのように移動しており、カノープスの光の補足を妨害してきた。幸いカノープスの光を再度補足でき、その後の火星への旅はほぼ問題なく進んでいった。

 当時の火星の知識は、地球表面から望遠鏡で覗いて得られるものしかなかった。それ故に、大気の密度や、火星の組成等、確かなことは何も言えなかった。一部の人はそこに、植物があり、高度な生命体の存在さえ可能な場所と考えていたが、誰も決定的な証拠を提出することはできなかった。

 打ち上げから7ヶ月、火星との遭遇が間近に迫り、マリナーに搭載された科学機器が作動し始めた。磁力計、ガイガーカウンター、望遠鏡、ダスト検出器、そしてカメラ。
 遭遇まであと7時間ほどというところで、カメラの撮影が始まった。そして、マリナー4号が火星を通過した後、1枚の画像のために10時間をかけながら、磁器テープによって記録された写真画像が地球に送信され始めた。

 送られてきた画像は22枚、それは解像度も低く、白黒であったが、火星に生命がいないことを示す決定的なものであった。月によく似た多数のクレーター、冷たく乾燥した砂漠、大気密度は地球の約1000分の1で、液体の水は存在しないように見えた。

マリナー4号が撮影した火星の写真
画像引用元:NASA

 火星を通過した後も、2年間に渡り惑星間環境のデータを地球に送り続けたマリナー4号は、数万個の微小隕石の衝突を受け、操縦に使用していた窒素ガスも使い果たしてしまったため、1967年12月21日にその任務を終えた。

 JPLでかつて火星科学研究所のチーフエンジニアを務めたロブ・マニング氏は語る。
『マリナー4号は、惑星間宇宙船に必要なシステムと技術を真に定義し、開拓しました。その後の米国の惑星間ミッションはすべて、マリナーのエンジニアたちが発明し、作り上げた革新的技術を受け継いでいます。我々は、巨人の肩に立っているのです。』」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: zelmerszoetrop
>数万個の微小隕石の衝突を受け
4年も経たない内に数万後?
少なくとも1日に十数個ぐらい当たってたわけだけど、現代の長期ミッションではこのようなことにどう対処しているんだろう?


名前: mchan9981
>>zelmerszoetrop
マリナー4号は運悪かった。1967年にD/1895 Q1彗星の残骸の近くを飛行してしまって、その破片の雲の中を飛行したみたい。
https://www.marsdaily.com/reports/Has_The_Mariner_Meteor_Mystery_Been_Solved_999.html


名前: rocketsocks
>>zelmerszoetrop
これはかなり例外的な出来事だった。
とはいえ、その衝突のほとんどは小さな塵の粒子だから、損傷を与えたとはいえ、それでもってマリナー4号が機能しなくなったわけではなかった。


名前: Sohn_Jalston_Raul
>>zelmerszoetrop
この微小隕石っていうのは、本当に塵の微粒子で、例えば今僕たちもその塵の中で日々生活してるわけだけど
でもあまりに小さすぎて、その存在さえ感じないし、影響も受けないだろ。
ただ、それが弾丸の20倍の速度で動いてるとしたら、僕たちの肌に小さな火傷を作るだろうね。


名前: Oznog99
火星と同じように金星にも生物がいる、あるいは居住可能だと人々は思っていた。
数字上は火星よりよほど居住可能に見える。金星の公転軌道は火星のそれより地球に近く、地球とほぼ同じレベルの重力を持っている。雲に覆われ、大気の存在を示唆している。
ただその大気ゆえに、外から見ても居住可能か分からない。

1967年、ロシアのヴェネラ4号は、私達の夢や希望と共に大気圏に突入し、そして粉砕した。
ヴェネラ4号が壊れる前に送り出した情報は、大気圧力75~100という凄まじい高さだというものだった。
ヴェネラ7号は遂に金星に着陸したが、そこで完全に希望は失われた。
気温465度に風速100m/s
その後の探査によって、酸性の雲ん、大気はほぼ純粋なCO2であることも分かった。

1975年ヴィネラ9号が遂に地表の写真を送り届けてくれたが、そこは岩と砂漠の荒れ果てた地
もはやその頃には、皆そこが死しかない過酷な地であることを知っていたから、それを見ることができたのは最高にクールな体験だったよ。


名前: Dong_World_Order
>>Oznog99
金星の上層大気なら生命の可能性があるみたいな話があるけど、あれはどうなったの?


名前: Ape_Togetha_Strong
>>Dong_World_Order
そもそもを言えば、ホスフィンは生命が存在しなくても生成されうる分子だから、あったところで生命の可能性という意味では弱い証拠だ。
たしかに、検知されたものはそれが生命由来でないというにはあまりにも規則性があったようだけど、ただそもそも別に我々の今の知識は非生命由来による生成の可能性をすべて知っているわけじゃないし。
ホスフィンは大気中では紫外線によって劣化し、継続的な供給がなければ何れは消滅するわけだけど、火山活動によるホスフィンの生成というのは十分にありうる。


名前: flappity
>>Dong_World_Order
ホスフィンの話だろうけど、あれは二酸化硫黄を誤検知していたみたいだよ。


名前: rocketsocks
>>Oznog99
実際には、最初の探査機が金星の大気と地表を探査する前から、その大気は高温高圧のCO2で、生命の存在する余地はないと考えられていた。
たしかに、5,60年代以前には金星の環境が、水と生命が存在しうる古代の湿地というようなシナリオが考えられていたけど、50年代の電波天文学の進歩によって、ほとんどすべてのシナリオは終わってしまった。
1961年時点の金星に対する認識についてカール・セーガンの論文があるから興味があったら読んでみて。


名前: yhwhx
もしマリナー4号の撮影した実際の画像ももっと見たい人がいれば
https://nssdc.gsfc.nasa.gov/imgcat/html/mission_page/MR_Mariner_4_page1.html


名前: Mob_Abominator
エウロパへのミッションにとても興奮しているよ。
生命がいるかもしれないし、もしそこに存在するのなら、宇宙における生命ってのはそんなにレアじゃないってことになる。


名前: therock21
>>Mob_Abominator
ただ個人的には、最終的に人類は火星において最初の地球外生命を見つけると思う。
もちろん複雑なものでなく単細胞生物的なものだろうけど


名前: Deroni76
>>therock21
 どうして?


名前: speaker_4_the_dead
>>Deroni76
上の人とは別人だけど、私も同じ意見を持っている。
火星には水と氷が確実にあるし、生命の存在が確認されている地球の極限環境よりよほど可能性がある。
考えてみてほしい。これまで着陸船や探査機が調査した火星表面なんて、人間なら1日で探査できるレベルのことだよ。
大きな谷や洞窟を調査したこともないし、地表の調査も最も深くて数インチまで。
そもそも、火星に生命が存在するとすれば、地表ってのは放射線量的に最も不向きな場所なわけだしね。
自分は火星の生命に希望を持っているよ。


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit

サイト内関連記事