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【米国】補助金のオンライン申請がブロードバンド格差を浮き彫りにする

インターネット,北米

 以前、【アメリカ】対コロナ政策で家賃を支払えない人を追い出せずに自分が家を失うことも、という記事でコロナ禍におけるアメリカの賃借人保護のための追い出し猶予政策について触れたが、その政策も既に終了しており、現在では家主による賃料支払いを遅延する賃借人の追い出しが可能になっている。

 ただ、このような政策の終了は、当然一斉的な賃借人の追い出しが行われかねないため、別の賃借人支援政策も積極的に行われているようなのだが、それが新たな別の問題を生み出しているようだ。

もつれた網

「立ち退き猶予政策が8月末で終了した。だがプリンストン大学の研究によれば、懸念に反して立ち退きはそれほど増加せず、6州の31都市では8月から9月にかけての立ち退き件数の増加は9%に留まった。専門家は、この状況について、連邦・州政府による賃借人支援プログラムが貢献していると分析する一方で、コロナ禍の中で支援申請のオンライン化が進み、その結果ブロードバンドアクセスができない人が支援から取り残されているという。

 バージニアコモンウェルス大学のキャサリン・ハウエル氏は、申請のオンライン化によって、『ブロードバンド環境が未整備の田舎の人々が苦労しています』と、語る。このため、支援プログラムのための州資金の多くが未使用のままになっており、例えばケンタッキー州では30%以下、ミシシッピ州では10%しか使用されていないという。

 現在の支援プログラムでは、州当局、賃借人、家主らがそれぞれ情報を提供する必要があるが、賃借人・家主いずれからも申請が難しいと不満があがっており、例えばカリフォルニア州スタニスラウス郡では、支援申請をした賃借人の内、申請が承認されたのはわずか5%で、却下理由のほとんどが申請書の記入不備であった。

 このように、支援対象者であっても実際に支援を受けることが容易ではなく、ノースカロライナ大学チャペルヒル校のエレン・ドーラ―氏は、現在の支援プログラムを”もつれた網”と表現する。
 同氏によると、元来賃借人支援プログラムは地域の住宅局によって行われてきたが、大都市ではそれが数十個にもなり、例えばボストンでは94箇所に住宅局があるが、これらは情報共有をしていないために、申請プロセスが不合理化しているという。

 そもそも、コロナによるロックダウンや解雇の前から人々は不安定な状況にあった。2019年時点でも米国民のおよそ半分の世帯が収入の30%以上を家賃にあてていたし、特に黒人ヒスパニックの480万世帯では収入の半分以上が家賃支払いに消えていくという。

 支援プログラムは、一時的な立ち退きの増加を食い止めたかもしれないが、コロナ禍で立ち退き数には現れない形での賃借人の負担が増えている。例えば、狭い部屋を複数人でシェアしたり、家主から複数月分の家賃の前払いを要求されたり、日払い・週払いのモーテルで生活したり等ということが増加しているとドーラー氏は語った。」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: crowdsourced
もうひとつ別の問題としてオンライン授業がある。
自分は都会住みで300mbpsのインターネットを持っているけど、田舎の子達はそうじゃない。


名前: weed-n64
>>crowdsourced
知り合いの教師が、去年自分とこの生徒達の半分近くがマクドナルドからオンライン授業受けてたって言ってたな。


名前: Polantaris
>>crowdsourced
以前、莫大な税金を使うことで解決されたはずなんだけどね。
どうやらケーブル会社はそれをインフラ整備に使わず、自分達のポケットに入れてしまったようだ。


名前: chillin_themost
>>Polantaris
うん、大手通信会社達は、全米の家庭にブロードバンドアクセスを広げるためと言って多額の金を集めたが
彼らが実際にしたのは5G網を構築することだった。
気づいてしまったようだ、1家庭1つのインターネット回線より、1家庭10台のスマホのほうが儲かるということに。


名前: undeadalex
インターネットアクセスは公共サービスであるべきだと言われていた時代をみんな覚えている?
今こそそうするべきだよ。


名前: sphereofannihilation
ゴミみたいな給料の小売業やファーストフードでの仕事も今じゃ応募は100%オンライン化しているな。


名前: klingma
記事にあるように、情報共有しない縦割り官僚主義的な状況が蔓延しているのは、ブロードバンドアクセス以上に大きな問題に思える。
それは仮にみんながネットにアクセスできるようになっても解決されないのだから。


名前: OneToke0verTheLine
議員達はこの問題を理解できるのだろうか?
今やブロードバンドへのアクセスは、多くの人にとって清潔な水や十分な食料のように必要不可欠になっていると思うが


名前: saynay
>>OneToke0verTheLine
自分のメールさえ開けない議員が山程いることを考えると、そりゃ理解なんてできないだろう。
彼ら自身はオンライン申請なんてしたことないのだし。


名前: b_a_t_m_4_n
ここイギリスも同じだね。インターネットは公共サービスではなく自由選択の問題だと考えられている。
ISPは儲かる場所でしかサービスを提供しない。しかし一方、行政へのアクセスだけはオンライン化していってる。
点と点が結ばれていない。


名前: cluelessclod
図書館はどうだろう?最良の解決法ではないにしろ役には立つかと


名前: ErroneousFunk
>>cluelessclod
田舎の図書館なんて家から何マイルも離れているよ。
そしてそこには1部屋にただ本が置いてあるがあるだけ、自習室なんてない。
それに今コロナ禍だからオンライン申請って話なわけで、図書館に人集めてもなぁ


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit

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