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【心理学】突発性性同一性障害(ROGD)はあるのだろうか?という論争

心理学

 性同一性障害(性別違和感)は、生物学的性別と心理的な自己認識上の性別との不一致をいうが、突発性性同一性障害(ROGD)とは、その心身の不一致が”突然”現れた場合の1つをいい、2018年に研究者であるリサ・リットマン氏から研究が発表されたのだが、それが論争の的となった。

 この研究では、トランスジェンダーの子を持つ親を対象としたアンケート調査を行い、その結果、対象となった親の80%が子がトランスジェンダーという自認を持ったのは”突然”であったと報告し、また子のメンタルヘルスや親子関係に関わる問題も多数報告したという。

 リットマン氏は研究における一連の調査から、性同一性障害について、それが内在的なアイデンティティの発達というよりも、社会的・対外的な影響(親子・友人関係でのストレス・助言など)を受けてそれに対する対処(コーピング)として生じたにすぎない場合があるのではないかと分析した。つまり、ROGDは、単に”突然”に性同一性障害になっただけではなく、それが”外在的な影響”による場合をいうのである。

 このような主張に対して、トランスジェンダーその他の人々が、リットマン氏の主張は、性同一性障害をアイデンティティではなく病気あるいはファッションのようなものとして見るものであり、ヘイトスピーチ的又はトランスフォビア的であると反発したり、あるいは研究は本人ではなく親(それも反トランス的な態度の親)を対象とした調査であり、研究そのものに妥当性が欠けておりその結果についても信頼性がないなどの反論もあった、というのが論争の概要である。

 そこで、今回の記事もその論争にまつわるものかと思うので紹介したい。

子供の性同一性障害にまつわる問題は特に厄介な論争をうむ

「2018年、アメリカの研究者らは、思春期の若者がメンタルヘルスの悩みや人間関係の葛藤を抱えた中で、社会や仲間から影響を受けて突然に性同一性障害になることがあるというROGDの概念を発表した。このROGDは、若い性同一性障害者への医学的ケアを行うことに対して反対する論拠として頻繁に使用されている。

著者注:ここにいう医学的ケアとは、ホルモン治療や第二次性徴抑制剤などによって性自認と身体を可能な限り一致させていくような医療行為をいう

 だが、ウェスタンオンタリオ大学の疫学・生物統計学教授グレタ・バウアー氏らによる“Trans Youth CAN”の研究チームは、新たな研究でROGDの存在を裏付ける証拠がないことを発見した。

 バウアー氏は、ROGDについて、それは若者の性同一性障害をトランスジェンダーの友人からの影響によって生じたものであると示唆し、また若者における性同一性障害を一過性の気の迷いにすぎないという誤った考えを広げるものであるとする。
『この仮説は、子供をトランスの人達と遊ばせてはいけない、という態度を根付かせるものとして有害です。それはトランスの人達を社会から排除しようというものです』と、バウアー氏は語る。

 そこでバウアー氏らの研究チームは、ホルモン治療などを受けたカナダのトランスの若者173人の臨床データをもとに、それら被験者についてROGD仮説が主張する性同一性障害となる社会的・精神的要因を有しているかを分析、その結果、彼らにROGDが生じたことを裏付ける証拠はなにも見つからなかったとする。すなわち、抑うつ症状ほか精神的要因や、トランスの友人の存在ほか社会的要因が、被験者の性自認について影響を与えていないことが分かった。

『この研究結果は、根拠なく流布していたROGD仮説を払拭するものとして極めて重要です』と、研究チームのオタワ大学小児科教授マーガレット・ローソン氏は語った。

 トランスの成人や若者の内、約80%が14歳までに自らの性同一性障害を認識するとバウアー氏はいう。特に思春期はしばしば性同一性障害を最初に自認する時期であると長く理解されてきたが、一方で思春期中に医学的ケアを受ける子供はわずかである。

『今回の研究は、トランスの若者がありのままの自分を肯定することを助けるものです。より若い内から医学的ケアを受けることには大きくそして多くのメリットがあります。それは成人のトランスの人達に見られるメンタルヘルス上の問題のいくつかを防ぐことができるしょう』と、バウアー氏は語った。」

著者抜粋翻訳・引用元:こちら

以下、この記事についてのレディターの反応

名前: Ivy0789
心理学の世界では、ROGDのような粗製濫造が横行しているのが悲しいことに現実だ。
“添削”されてその欠点が浮き彫りになったら良いというのではなく、そもそも公表されるべきではないのだ。


名前: Phobos_Irelia
>>Ivy0789
この記事も同じだ。彼らがROGDの論文を非難している部分ではなおさら。
たとえ価値あるもの見つけたと思ってもそれが誰かを傷つける可能性があるなら自己検閲して公表するなということだろうか?
この記事や論文は科学ではなく政治的主張だ。この“研究者”は、この論文に多大な欠陥があっても、その政治的正しさゆえに、地位と名声を得られるだろう。
この手の“反論”を称賛し、オリジナルの論文を非難する人々は、学術界が崩壊の目の前まで来ていることをわかっているのだろうか。
ROGD仮説が正しいか間違っているかはわからない、でも私の懸念は今の学術界ではその信実を探求すること自体が許されなくなっているということ。


名前: MadJeanie
>>Phobos_Irelia
なら、ROGDを主張している人々の方には政治的党派性がなかったと本当に思うの?
研究において弱い立場にいる人達に対して配慮は必要だ。でもそれは研究の対象にしてはいけないという意味じゃない。
その研究から生じる結果についても考慮しながら慎重に行われるべきだという意味にすぎない。


名前: -Not-Tomorrow-
>>MadJeanie
うん、それが問題の根本だと思う。たしかに、物事を真に理解するにはセンシティブな調査も必要になってくるが
それは、トランスの人々が弱い立場であることを意識して行う必要がある。
ただ個人的に思うのは、若い子は本来重大な問題でもトレンドぐらいに捉える可能性があって
例えばtiktokでは精神病のふりをするのが一種のトレンドと化している。
それゆえにそういったバカが自分をトランスと偽るような可能性があると思うから、それを調査してほしいね。
だって、単にふりなのか、友達みんながやってるからやろうっていうのか、どちらにせよケアが必要だと思うからねそういう子には。


名前: dontknowhatitmeans
そりゃTrans Youth Canが調査したら結論なんて見えてるじゃん。
彼らの立場でROGDは本物でしたなんて口が裂けても言えないんだから。


名前: Downgoesthereem
>>dontknowhatitmeans
チームAが行う研究ではチームAが正しいとされ、チームBが行う研究ではチームAが正しくないとされた。
ただそれでも今回はチームBのほうがチームAよりも遥かにましな手法で研究を行ったようだ。


名前: Its_Caesar_with_a_C
個人的な経験談にすぎないけど、ROGDだった女の子をけっこう知っている。
彼らは子供のころに性同一性障害であることを感じ、大人になってそれがどのようなものであるか理解し戻っていった。
でも今は若い内から彼らの性自認を肯定させてあげようという流れになっているようで、それが20年後どのような結果になるのかを楽しみにしている。


名前: SqueakSquawk4
>>Its_Caesar_with_a_C
彼らがなぜそのとき感じはじめたのかわかるの?


名前: Its_Caesar_with_a_C
>>SqueakSquawk4
彼ら自身がそう言ったから。
自分をトランスだと考えて男の子のように社会的に振る舞い生活したが、その後で女の子に戻っていった。
社会的な振る舞いだけだったから良かったけど、ホルモン治療まで受けていたらどうなっていたか。
今はまだ誰にもわからないが、いずれ分かるだろう。


名前: TeaDangerous9231
“出生時に割り当てられたジェンダー”という言い回しどうしても苦手だわ。
まず、それは発見されたものであって割り当てられたものじゃない。
第二に、トランスが性自認と“割り当て“とのギャップに苦しんでいるというのであれば、その割り当てさえなければ彼らに苦悩はないということになるが
でも彼らを悩ませているのは“ジェンダーの割り当て“じゃない、身体だ。
だからこそ彼らはホルモン治療や手術を必要だと感じている。


名前: kefalus
>>TeaDangerous9231
“ジャンダー”は社会的性役割であり、あるいは内面的性別とされることもあるが、何れにしても主観的なものであり、客観的に発見されるものじゃない。
割り当てられるの意味は、社会からどちらの性かという前提の扱いを受けるという意味だ。
トランスの悩みが単に割り当ての問題ではないというのには同意するし、社会的要因もまた重要だろうが、それを極端に行くとROGDのような発想に至るようだな。


名前: olive_oil99
>>TeaDangerous9231
トランスの人々の苦悩は、ステレオタイプと身体だとは思うけど、それがどの程度社会的な要因ゆえにと言えるのかはわからない。
ただ個人的には、ジェンダーレスな社会では誰もトランスにならないだろうなと考えている。


名前: Elenjays
>>olive_oil99
>ただ個人的には、ジェンダーレスな社会では誰もトランスにならないだろうなと考えている。
強度の醜形恐怖症をもつトランスとしてそれは違うと思う。
例えば私は、玉を持っていることに苦悩していたけど、それは“玉があるなら男だ”という誰かからの声に対してじゃない。
私の内なる声が“玉を持っててはいけない”と叫び、それが苦痛だったんだ。


著者抜粋翻訳・引用元:Reddit

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